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大川周明の大アジア主義

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
方向性、質共に不満 ★★☆☆☆
 なんとなく手にとって読み始めてから著者名を知って落胆。アメリカ陰謀論に基づくトンデモ本の著者だったから。この反米国粋主義的視点は内容にもしっかり反映されており、大アジア主義と大川を美化し、ややもすれば歴史修正主義の色がみてとれる。
 まあそういう点を差っ引いても特に目新しい視点があるわけでもない。特に大アジア主義自体への踏み込みは甘すぎる。暇ならどうぞというレベルだ。
大川周明とはどんな人? という入門書 ★★★★☆
率直な感想ですが、多くのレビューにあるように大川周明論や大アジア主義を論じられた
ものではなく、「大川周明ってどんな人?」という人物伝という印象です。

ですから、タイトルから察せられる大上段にかまえた論文ではなく「大川周明なる人物を
知るための入門書」と解釈すれば大変わかりやすく書かれていると思います。

文字も大きいですし、写真や資料なども豊富なので飽きずに読める一冊です。
逆に、タイトルから期待してを購入された方には物足りない一冊であることは確かです。

特に関岡氏の持論も多く展開されているわけではないので、「大川周明」を知るための、
入門書としてはおすすめです。
アジア主義とは何ぞや? ★★☆☆☆
 アジア主義は多義に使われている為その中身を吟味しなければ些か誤解を受けてしまう語彙である。大川周明の思い描いた「アジア主義」の根幹にある思想は北畠親房の神皇正統記「大日本(おおやまと)は神の国」という言葉の普遍化にあったのだろう。ここでいう神の国とは様々な世界観を許容する共生の原理を指し、他者危害ない限りは自由である世界を意味している。西欧に対し亜細亜を見据え共生の思想を羽ばたかせたことは今日示唆に富むことが多い。
 さて、本作品についての評価であるが題材を聞き一抹の不安がよぎった。本を取った読者の脳裡には恐らく「拒否できない日本」の著者という生霊が憑きまとってしまいややもすれば読み手との乖離をよぶ危険性があるのではないだろうか?読書後に予感は当たってしまうことになる。なかなか評価しづらい本ではあるが、端的に言うならば本作品は「大川周明を辿る旅記」としての位置づけが正しいのであって、とまれ大川周明とアジア主義に深く踏み込む論考ではない。この本の大きな役割としては、大川周明の人柄や歩みを大まかな案内書としての位置づけが良いのではないかと思われる。残念ながら大川周明という巨人の種を大きく花咲かせたという作品ではない。著者の才能を期待しているが故に厳しい批評となるが、大川周明とアジア主義を取り扱うならばもっと大胆で深い探究を本にしなければ遠近法的な歴史のダイナミズムを感じないばかりか単なる案内本で終わってしまうのではないかと思う。岡倉天心や北一輝や頭山満などのアジア主義者をも取り込んでアジア主義を語られなかった事に落胆を覚える。すなわちアジア主義という萌芽が過去ー現代ー未来へどう繋がりどう展開していくのかと。
 大川周明を深く理解しアジア主義についても探究したいのならば入手しづらいが、大塚健洋「大川周明ーある復古主義者の思想」(中公新書)を推しておく。簡にして要を得た本である。
佐藤優氏の足下にも及ばず ★☆☆☆☆
これを才能の差というのか。天は不公平である。
同じ大川周明論でも、佐藤優氏の『日米開戦の真実 大川周明著「米英東亜侵略史」を読み解く』の方が文章力、内容、構成力などすべての点において上回っている。

無能な者の労作。−才なき者が偉大な思想家の姿を論じてみても、それは全くの徒労であり、しかも恐るべき誤解とでたらめな解釈を読者に与えてしまう。
大川周明を素早く理解したいのなら、断然、佐藤優氏の本をお勧めする。関岡氏のこの本を読む必要性は皆無であろう。

毎日を安らかに、知的に過ごす最良の手段は、少なくともこういった類の本を決して読まないことだ。
う〜ん。もう少し論理的だといいのですが ★☆☆☆☆
大川周明には非常に興味をもって購入しました。関岡さんの論考ですが、やっぱりちょっと浅い感じがします。拒否できない日本にしても、民営化という経済面については理解できますが、肝心の国防論議がなされていません。この本も、大川周明の光に注目していますが、そのアジア主義が破綻したのも事実。シナや朝鮮といった国の言いがかりをみるにつけてもアジア主義の破綻は明らかでしょう。イランなんかのムスリムとの連帯などもやっぱり不可能なはずです。反米に関して陰謀論を排し、というのはいいですが、日本の弱点である国防や愛国心の欠如、戦後60年を経てなおも払拭されない憲法九条などの問題についてももう少し真剣に考えて欲しいと思います。厳しいようですが、星は一つにしました。