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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

価格: ¥1,200
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
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「刷り込み」抜きの名盤 ★★★★★
レコ芸など、名盤ランクをつける評論家の多くは、SP時代にフルトヴェングラーなどの「刷り込み」から抜け出せない。事実、ベスト選出に名を連ねている評論家の多くは、その世代である。当時は比較演奏など殆んどなく、例えばベートーヴェンであれば、トスカニーニかフルトヴェングラーか、という程度の比較論で「刷り込まれた」評価を未だに展開しているだけである。…さて、評論家批判はさておき、モントゥーのエロイカである。両翼配置の効果もあってか、重層的に書かれた副旋律が見事に絡み合い、構造が浮き彫りになっている演奏である。ベートーヴェンが推敲に推敲を重ね、目指したであろう、ドラマと音響構造の両立がここまで昇華された演奏は他では聴けない。エロイカの神髄はその両方をどれだけ表現できるかに尽きると思う。最近は廉価盤でのリリースが続くが、そうした販売手法が本盤の価値を低めていると思う。心して傾聴に値する名演、名録音である。
至高の『エロイカ』 ★★★★★
冒頭の2つの和音からして既に、世界三大オーケストラのひとつコンセルトヘボウの芳醇な響きに引き込まれます。
自在に変化するスフォルツァンド、強弱の妙、小気味好いリズムと心地好いテンポの揺らめき、モントゥーが指揮する至高の『エロイカ』です。
しかも、後世に改訂されていたスコアをベートーヴェンの書いた原典に戻して演奏された第1楽章は、稀有であると同時に素晴らしいものです。
この演奏は、1961年のシューリヒト指揮/ウィーン・フィル、「ウラニアのエロイカ」と共に私のクラシック人生の宝物です。
初心者に優しい ★★★★★
クラシックファンでも、「英雄」が苦手な人は結構いるのではないだろうか、特に初心者のうちは。
「運命」ほど内容が要約されていないし、曲も長い。かといって「第九」のようにつまみ聴きができない。よって退屈でとっつきにくい、というところだろう。
 最初の「英雄」体験が、運悪くフルヴェンやバーンスタインだったりしたら、もう苦手を通り越してアレルギーになる人がいても、ちっとも不思議ではない(もちろんこれらは超名演、ただ初心者向けではないという意味)。
 クラシック初心者には、そこまで重厚ではなく、しかし曲のイデーを過不足なく伝えている演奏の方が、後々のためになるのではないかな、と私は思う。子供にニンジンを食べさせるのに親が苦労して工夫するのと同じだ。
 カラヤンの各種演奏は聴きやすいが、曲のイデーをきちんと伝えていないように思う。あれでは逆にニンジンがどこに入っているのか分からない。
 そこで、私はモントゥーの演奏を薦めたい。この演奏には力んだり、人を驚かすところは一切ないが、第一楽章での威風堂々たる風格、葬送行進曲の哀愁とそこはかとなく感じさせる滋味など、曲に合致したイデーも余すところなく表出して、しかも日本風に「英雄」だ、と言われても「ああ、確かに」と得心できる部分もある。
 しかもオーケストラの演奏力、音色の美しさも万全である。
 録音にも不満はないし、値段も安い。良いことだらけである。
 付言すれば、モントゥーにはベートーヴェンの全集もあり(「英雄」は別演奏)、こちらも出来が良い。とにかく、モントゥーのベートーヴェンは、聴いて損はないのである。