お奨めお買い得CD
★★★★☆
CDをかけた途端にその場の空気が変わった。20世紀初頭の頃のフ
ランス音楽の雰囲気というのだろうか、軽妙洒脱でエスプリのきいた知
的で洗練された音楽。室内楽のせいかより一層その趣を醸し出している。
プーランク「ピアノと管楽五重奏のための六重奏曲」 イベール「3つの
小品」 フランセ「管楽五重奏曲第一番」そして ミヨー「ルネ王の炉辺」。
ミヨーはフランス六人組(このような言い方をいまだにする必要がある
のだろうか)の一人としてプーランク、オネゲル等と共に活躍し、膨大な
作品を残したが、近年演奏される機会が少ないようである。このルネ〜を
聞くとミヨーのありあまる才能の一端を垣間見る気がする。もっと聞かれて
いい作曲家ではないだろうか。
このCDはルネ王の炉辺(ろばた)Cheminee となっているがなんだか
炉端焼を思い起こさせる。以前からの「ルネ王の暖炉」のほうがよいので
はなかろうか。