ということを膨大な参考文献、データを基に
明快に言い切っています

齋藤孝の読書力 (岩波新書)と違うのは
読書の有効性について、かなりのデータ的裏付けがあることと
自由読書をすすめていることです

齋藤孝氏によると歯ごたえのある本を読むべし、ということですが
こちらでは軽読書も量が自然に質的変換を促すので
たとえ漫画でも子どもの欲求にまかせて大量に読ませておけば
質的転換が訪れるということを説いています
（量が質的転換を促すというのは齋藤氏も指摘していることです）
もっとも齋藤孝氏の本がターゲットとしている中高大生よりは
本書はもうちょっと若年層の事情を想定していると思われますが

書く力はいくら量を書いても上達することはあまり無く
読むことによってのみ向上するという指摘が個人的には興味深かったです

本を読むことは単なる趣味ではなく
子どもたちには必要不可欠な教育の一環ではないかと思っていたのですが
力強い後押しを得ることができました