回文というのは、上から読んでも下から読んでも同じになる文章。子供のころ、友達と回文作りをした経験がある人も多いのでは。
この本のアイデアが面白いのは、見開きの右ページに回文をたった1つだけ配置し、左ページに味のあるイラストを配置してイメージをふくらませていることだ。ストーリー仕立てになっており、ページをめくるごとに、話が少しずつ進む。
タイトルはもちろん、帯にある推薦の言葉も、みな回文で寄せており、後書きも回文を多用するなど、仕上げにもアイデアが光る。
面白いもの、目新しいもの好きな人におすすめ。また、イラストに猫が多いので、猫好きにもいいかも。