とても勉強になります。
★★★★★
この本の素晴らしいところは、「演説」という切り口の斬新さにあるのではないだろうか。
演説というのはもともと耳で聞いて理解しやすいよう平易に書かれており、英語の学習にはうってつけだと言えるだろう。
しかも、わかりにくい単語や表現には詳しい解説がついており、対訳と合わせて大いに私たちの理解を助けてくれる。
さらに付属のCDを聴けばリスニングの訓練にもなるし、シャドウイング(CDにかぶせて発音する)をすれば英語の発音練習にもなる。
それぞれの目的に合わせ、様々なスキルアップに使えるはずだ。
もちろん、純粋に読み物として楽しめる本であることも間違いない。
取り上げた演説は多岐に渡り、質量ともに充実している。
中でも目玉はオバマであるが、彼の前任者であるブッシュや歴代大統領(レーガンなど)の演説も合わせて読むことができ、ここ20年ほどのアメリカの歴史を追っていくことができる。
他にも様々な個性と魅力あふれる演説があり、ぜひともCDでその生の声を聴いていただきたいところだ。
英語を学びたいという方だけでなく、アメリカについて知りたいという方にも、広くお薦めしたい本である。
CDがお気に入り!
★★★★☆
英語学習のつもりで読み始めたら、それぞれの演説の内容が面白くてむしろ自己啓発本を読むように使っています。CDがすごく気に入ったのですが、やっぱり生声ってすごい。臨場感があるし(風がびゅうびゅう吹いてる音とかもそのままw)、どの人も声が力強くて、聞いているだけでやる気が出ます。アメリカの方はなんでこんなに演説がうまいんでしょうか、軽く聞いているつもりでも引き込まれてしまいます。
解説とコラムも充実してて、演説がなされた背景や演説してる人についても詳しくわかるので、本を読むだけでも面白いのですが、やっぱりおすすめはCDですね。本で一通り意味をつかんでからCDを聞いて、気に入った演説はシャドウィングしてます。全体的にスピードが遅いので追いかけやすく、発音の練習もしたいなーと思っていたわたしにはぴったりのCDでした。
興味の幅が広がった
★★★★★
私自身はマイケル・ジャクソンのスピーチに興味を持って購入したが、様々な業界の人のスピーチが満載で最後まで楽しめた。(もちろんマイケルの肉声には感動した!)
アメリカの文化を創ってきた人々の人生を知ることができて、新しい興味を引き出してもらった。
歴代大統領の演説をまとめた本は数多く出ているが、ジャンルを混ぜてまとめられた本はなかなかないのではないかと思う。
表紙にはいまいち惹かれなかったので買うときには賭けかと思ったが、購入してよかったと満足できた一冊。
演説の魅力
★★★★★
オバマの演説をテレビで見てひきつけられ、
『今までのアメリカの名演説をもっと知りたい!』
と思ってこの本を手にとってみました。
なにより中身が素晴らしい!!!
英語と訳をしっかり照らし合わせられるし、
難しい単語や用語も説明されているので、
英語が苦手な人にも非常に分かりやすいと思います。
音声も肉声ということで、
臨場感というものを感じることができます。
英語耳をつくるのにも良いのではないでしょうか?
演説の持つ言葉の力強さを知ることができる一冊です。
演説から浮かび上がるアメリカ
★★★★★
アメリカというものを演説を通して考えてみるという視点がとても効果的だと思う。例えば、マイケル・ジャクソンなど多くの話し手に見られるように、子供時代からの個人的な体験と努力を、公的な主張に、しかも説得力のある力強い主張に結びつけるというやり方が、本当に見事なのだ。ここには、アメリカン・ドリームの国独特の歴史や文化がにじみ出ていて、付属CDに収録されている各話し手の生声や聴衆の生々しい反応を聴いていると、その臨場感に圧倒される。
また、この本とCDは、英語学習にも効果的だと思う。演説独特の簡潔でテンポの良い表現は、聴き取りやすく耳に良く残る。そして、丁寧な解説が理解をより一層深めてくれる。
演説を通して生のアメリカに接するためにも、英語力を伸ばすためにも、うってつけの一冊なのではないだろうか。