本当に素晴らしい完成度です。


トラックリストには11までしか明記されていませんが、実際は13まであります。
どれも本当に良く原作小説の雰囲気を表現していて感心させられました。
小冊子を読む前は何の気なしに聞いていましたが、読んだ後には
「これは…」
となる様な曲もあって本当に楽しませてくれます。


とにかく素晴らしい。
是非ご自身でご購入なさって聴いてみてください。

原作は知らずに買いましたが、聴き終わってすぐに小説を買いに行ったほど良かったです。
何よりびっくりしたのは、まーちゃん役の声優さんの演技。
バカ（略）のまーちゃんのかわいいことと言ったらないです。
それと対比するようなボーナストラックの叫びもまた圧巻。
bさん歌唱のdeconstructionは危くも儚い二人の関係を見事に表しており、
聴き惚れます。
このCDを通して、inazawaさんの才能というか集大成を見た感じです。

私は藤原祐規さんの声が聞きたくてこの商品を買ったのですが、流石ふっきゅんですね。
「僕」の台詞がかっこよく聞こえますｗ
特に「マイナス」ではボソボソと聞こえますが、ちゃんと聞けば意外とはっきり聞こえますよ。
ちなみに私が一番気に入ってるのがその「マイナス」です。

現在、情緒不安定な方もしくは精神的に病んでいらっしゃる方は気を付けた方が良いかもしれません。先に発売されたイメージアルバムである『存在の正しさは不在』でもありましたが、この作品独特のノイズと音の強弱により精神に結構な影響を与えるのではないかと思われます。
軽いものですが動機息切れ、心拍数の増加による呼吸障害を起こしそうになりました。特に＃10の終人はキます。故に正常な方にのみお奨めします。

とは云うもののやはり原作の陰鬱さを見事なまでに再現できていると思います。感情の起伏の感じられないみーくんとその正反対で感情を露わにするまーちゃん。2人ともイメージぴったりで最高。このまま入間さんの期待通りアニメ化して頂ければこれ以上ない幸せデスね。
付属のジャケットであるハードカバーの小冊子のイラストがまた素敵。何度も公式ホームページに足を運んで見てしまいました。美しく且つ愛らしい、まーちゃんはとても魅力的です。しかしその冊子が大きい所為か、ちゃんとカバーが閉まらないんですが…

一番好きな作品なので★５つ付けたいところなのですが上記のこともあり万人にお奨めするには危うい作品な気が致します。私の中では当然★５つなのですが。

聴くだけで鬱になりそうな、それでいて何処か安心できる楽曲が多数ありました。
書き下ろし小説が収録されている冊子が予想以上に分厚くて、思わず嬉しくなりました。
ですが、カバー?が固いので読みにくいです。
同様にトラックリストも読みにくい。
トラックリストには歌詞だけでなく、みーくんの語りなども書いていただけると嬉しかったです。

てことで☆4つです。
まーちゃん可愛い。絵も声も可愛い。