市販レーサーも掲載されていて便利
★★★★★
この本には公道を走行できるバイクだけではなく、ロードレーサーやモトクロッサーなどの市販レーサーも掲載されており、それらを知るにはとても便利な本。発売当時の価格も掲載されており、とても興味深い。1950年代から1960年代にかけては現在の自転車メーカーやバイク用品メーカーなどもバイクを製造販売しており、日本に存在したバイクメーカーのことを知るのにも便利。書籍としては価格が高めだが、MotoGP(日本グランプリ)のチケットよりは安いので、MotoGPの観戦を1シーズン止めてテレビ観戦にし、チケット代でこの本を購入するのも一法。
この本も一緒に購入すると市販ロードレーサーの歴史がわかりやすい。
『浅間から世界GPへの道 - 昭和二輪レース史1950〜1980』(ヤエスメディアムック 212)
重い
★★★★☆
ヤエスメディアムックで10年ぶりに更新されたお馴染み?モーターサイクル史です。表紙の色から前々回が『銀本』、前回が『金本』と言われたこのシリーズですが今回は黒いから『黒本』ですかね。昔、出入りしてた編集プロダクションではバイクを調べる時かなり重宝していたみたいです。何冊か端切れになった銀本を見かけましたっけ。今ではオークションなんかで知らないバイクが出た時に来歴を調べるのに一般の方たちにも重宝するんじゃないかと。自分は大好物が70〜80年代後半までの輸出向けオフロードバイクなので、その辺りを調べたい時なんか「有った〜!」って歓声あげながら見てます。言ってみれば単にカタログなのですが前回には無かった巻頭の「写真で見る昭和・平成回顧録」詳しくなった「ニッポンモーターサイクル産業物語」など今回ならではの読み物も有り読ませてくれます。昔からのマニアの人達は自分が免許取った頃の時代のバイクを調べたりして同好の士達と昔話に花を咲かせることが出来ますしちょっと高いオイル交換したと思って一冊手元に置いたらどうかと。しかしこの10年でバイクも化けましたね。前回の本が出たこの後98年にYZF−R1が出てそれからハヤブサが出て、とスーパースポーツやメガスポーツが百花繚乱とは10年前には考えもつきませんでした。レーサーレプリカ系は死滅すると思ってたし。この本の中頃から出てきて今も相変わらず作ってるSR400にも驚きですが。バイクにも歴史ありです。カラー画像がありませんがそちらの資料が欲しい人にはDVD版があるからそちらをドゾ。