講義副読本としても役立つと思います。
★★★★★
新書ですが内容は非常に充実しています。事例や定義,判断基準などが紙幅の許す範囲で
バランスよく凝縮されているため、大学での講義の副読本としてもお勧めです。
また、いわゆる伝統的な視点・構成で書かれているので、白石忠志『独禁法講義』を
持っている初学者の方は、本書と対比することで白石独禁法の斬新さがよくわかると
思います。
専門用語を極力控え、説明が分かりやすいよう工夫されている
★★★★★
初版は86年なので、20年の年月を経て今では6版となったロングセラー。本版では平成17年の法改正までフォローしています。
条文の文言や専門用語をできるだけ控えて説明していますが、もともと内容に概念的な部分が多い分野ですから初心者にちょっと難しいかもしれません。ただ、基本概念をおさえた人にとっては、全体を見渡すのにはちょうどよい分量ですし、新法へも頻繁にフォローしているというのがロングセラーの秘訣かもしれません。
ただ、それなら手続面とかで新旧の対比などについてもうちょっと説明があったら親切だったのに、とは思いました。
学校の授業で使っています
★★★★★
大学で経済法を取っています。特に独占禁止法について勉強するにあたり、本書はとてもわかりやすく重宝しています。市場メカニズムにおいて独占禁止法がいかなる働きをしているのかや、結局は消費者の利益を守り市場競争を促進させるための法立である事を判例を用いて解説してあるのも本書の魅力です。ぜひ六法片手に読んでください。