専属チアリーダーが肩にちょこんとのっかってくれる感じです。
★★★★★
この仕事自分に向いていないのではないか、とメタメタに凹んだところから、この本は私を救い出してくれました。ネガティブな感情をほぐし、目の前の仕事に戻してくれたと思います。
多少翻訳にありがちなポップなノリ(?)が気になるかもしれませんが、軸となるメッセージは、現場ではたらく人間自身が元気でなくては、患者さんは元気になりっこないよ、という考えてみれば当たり前なことでした。現場の特に管理者クラスの人にもぜひ読んでいただきたいなあと。
内容は魔法のようなトリックが書いてあるわけではなく、自分自身を大切にする地道な姿勢が一貫して述べられているように思いました。私の場合は、同僚のちょっとした一言が突き刺さってしまってやばいくらいお酒や甘いものに走ってしまったりするのですが、一呼吸おいてごらん、という冷静さを少し意識する機会をもらいました。
ほかにも、ものすごくつらい場面に遭遇したあとに、それでも別の仕事に戻らなければならないときにどのような心の整え方が可能か、というようなことですとか、いろいろ事例が載っています。ハウトゥっぽい感じもしますが、いろんなことのある現場ですから、活かし方次第かと思います。今後は自分がぶつかっている場面ごとに、そのページを開くという読み方になりそうです。
メディカルサポートコーチングですとか、ナース系のコーチングには他にもいい本がありますが、この本もまた、そんな著者の思いのこもった役立つ一冊でした。