邦画 『誘拐』 を見てない方にはオススメです。
★★★☆☆
ちなみに、遠野警部が感じた違和感は私も一瞬感じました。
誘拐事件をきっかけに物語が二転三転、四転五転する話です。
ただ、読み終わったときに、
渡哲也さんや永瀬正敏さんが出演している映画『誘拐』を思い出しました。
本作は、これにつきます。
現実味は低いかなーとも思いますが、うまく作られた話ですね。
犯人の包囲網脱出手段はGoodと思いますし。
テンポが良く面白い本と思いますが、
邦画の『誘拐』に似過ぎている印象なので既視感があり★3つ。
映画を見ていなければ最低★4つですね。
途中で違和感があり、それ以降がどうにも駄目だった。
★★☆☆☆
最初の方は、展開が大変面白くて、ハラハラドキドキしながら読んでいたのですが
途中の、とある部分で、妙な違和感を感じてしまい、それの正体を考えながら読んで
しまった為に、その後がどうしても集中して読めませんでした。
そして、本当のことが解かった時の「ラストの驚愕!」がなかった為に、ますます
ぐだぐだになってしまって、残念でした。
特に、犯罪の動機を延々と述べ続ける犯人の、「えー?まだ続くの?」と思うくらい
にしつこい弁解が段々うっとうしく思えるくらいに長くて長くて・・・。
もう少し、コンパクトにまとめて欲しかったです。
五十嵐さんの「リカ」などは大好きなので。
なかなかに
★☆☆☆☆
お粗末な作品に出会ってしまった。。。作者の方には申し訳ないのですが、C級2時間ドラマ的内容に辟易。
なぜ、セリフが書けない作家に限って「交渉人」を描きたがるんでしょうか? 不思議。
『取ってつけたような』の連続。特にラスト/登場人物たちの心情吐露のセリフの
陳腐さと言ったら・・・もう読んでられない(と、言いつつ頑張って読んだ!)。
作者は本当にこのテーマを信念を持って書きたかったんでしょうか・・・。なんか「受けるかな」的に
このテーマを選んで適当に調べて書いたとしか思えない。とにかく胸に迫りませんもん。
ミステリとしてはイマイチでも小説として楽しめる一冊
★★★★☆
2チャンネルのミステリー板で紹介されていたので読んでみました。
読みやすい文体でリーダビリティも十分、どんどん先に読み進めます。次々と起こる新展開も面白く、プロットは秀逸、一気に最後まで読ませる筆力で楽しめました。
とは言いながら、実は、「真相」の章を読む前に、著者の張った伏線も細かな仕掛けも謎も全て解ってしまいました。それでも、面白く読めたのは、登場人物(主に2名)がとても魅力的に描かれているからでしょう。謎解きの面白さより小説としての出来が良かったと思います。
次回作「交渉人 遠野麻衣子・最後の事件」が楽しみです。
毎度ながら映像化するとしたら、遠野には眞鍋かほりさん、石田には藤木直人さん、かなぁ。いや、遠野は次回作も考え合わせると、常盤貴子がベストチョイスかな(高いけど・・・)。
満点のテクニック
★★★★☆
多分、この本を読んだほとんどの人がまったく違うものを期待して読み始めたのだろうが、そのほとんど人が見事に期待を裏切られたことだろうと思う。いやあ、面白かった。特に第3章の追跡までは本当にスリリング。ほとんど会話だけで、描写をいれずに筋を追わせるテクニックとか、ぐいぐいとアクション映画さながらの追跡シーンを会話で思い描かせるテクニックとか、この作者の力量は凄いのひと言。
ほとんど脱帽に近いのだが、ただ、第4章の真実で明かされる、もっとも重要なはずの動機が甘いのが惜しい。気持ちはわかるが、その動機で大のおとながここまでやるか、という思いが残ってしまい、それまでの積み上げが台無しになってしまうのだ。それと、女主人公のキャラが女々しすぎる。最終章では特に、もっと凛々しい女であってほしかった。
技術的には満点に近いが、人の心の描写でやや減点というところか。なかなかその両方を兼ね備えた作品に出会うのは難しいのだが…。