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ソクラテス以前以後 (岩波文庫)

価格: ¥567
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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ソクラテスとは何者か ★★★★★
ソクラテスの哲学の意義を時代的背景と変遷から捉えた好著。 プラトンが芸術的筆致により「ソクラテスの弁明」・「クリトン」でソクラテスの政治哲学や死生観を活写してみせたのとは対称的に、本書はギリシア哲学におけるソクラテスの思想革命の本質と意義を、時代背景を踏まえつつ、彼以前・ソクラテス本人・彼の高名な弟子二人による思想的継承と断絶の変遷を俯瞰することによって明らかにしようと試みた古典学者コンフォード博士による野心的な、渾身の一冊。 凡庸な私には敷居の高いソクラテスではあるが、本書は彼の思想革命を卑属化することなく簡明に描き出している。 さらに、本書は1932年の博士の講演をまとめたものであるが、同年ドイツでヒトラー率いるナチス党が第一党となり翌年独裁政権をとるなど、欧州全体が世界大戦へ傾斜していった当時の社会背景を考えると小著ながらその社会的意義も大きく、感慨深い。 また、訳者に山田道夫氏を得て極めて平易に読み進めることができるのはありがたい。 ソクラテスを理解する上で一度は手にしておきたい一冊だ。
仕事に忙しい人向けの哲学書 ★★★★☆
 毎日忙しく仕事をしていると、人生の目的が、商売人なら富の集積、医者なら患者の治療、軍人なら敵国への攻撃、科学者なら自然摂理の解明がすべてになる。しかし、人間の本当の生きる目的を考えようと主張したのが、ソクラテスであり、哲学の始まりである。それ以前は、教養や修辞学や弁論のための哲学だった。
 ソクラテスの弟子は高名な人が多く、プラトンは内向性の人で、頭の中で想像することが得意であった。反対にアリストテレスは経験主義であり、片っ端から調べ上げ、実際に存在しない物(イデア)については、信じることが無く、最終的にプラトンからは離れていった。
ソクラテス以前以後との題名ですが、説明されているのはその3人です。
見事な題名 ★★★☆☆
薄い本だが中身は濃い。
ソクラテス以前のギリシア世界でどのような知的活動の蓄積があったのかがコンパクトに分かる。
ソクラテス,プラトン,アリストテレスの3人の思考が周囲の環境とどのようにかかわっていたかが簡潔に説明されている。
・ソクラテスの活動が若者の悩み,疑問と強く関わっていたこと。
・プラトンにとって,若いときに体験した政治的衝撃(ソクラテスの死刑と政治闘争)の影響が大きかったこと
・アリストテレスがアカデミアの後継者になれなかったこととプラトンのイデアの克服
ソクラテス、すげーっ!! ★★★★★
ソクラテス、プラトン、アリストテレス。この、名前だけはよく聞く3人の哲学者たちのこと―知りたいけどどこから入ればいいのかわからない。この本は、そのとっかかりになってくれます。とにかくわかりやすくて、まるで短篇小説を読むみたいにスラスラ読めてしまう・・で、この本の後でもっと小難しそうな本を見てみると・・・・おおっ?!おおおっ!となる。こういう入門書がわたしたちは欲しかったのよ。もっともっと読まれていい名著。