時代を伝える貴重な傑作写真の数々
★★★★☆
1978年から81年にかけての、日本のアンダーグラウンドなロックシーンを伝える傑作写真集。
当時、宝島などの雑誌で目にしたものから、初めて見るものまで、表紙のツネマツマサトシをはじめ、ホット&クールなモノクロショットの数々が納められている。(少し前に吉祥寺のライブハウスで観たツネマツ氏は、この写真の1・5倍の体格になってしまっていて残念だったがw)
地引氏は偉そうに能書きを並べるだけの凡百の音楽評論家と違い、写真を撮りながらテレグラフ、ヴェクセルバルクといった自主レーベル(今のメジャー資本でのインチキインディーズとは違う、本当のインディーズレーベル)の設立、運営に携わって、実際にシーンを盛り上げていた人なので信頼できる。
巻末にある各写真の説明は、そのまま当時のシーンの貴重な解説となっている。地引氏のあとがき、ECDによる帯の文章もいい。
残念なのは、巻末の写真の説明は通し番号で書かれているのだが、各ページの写真にはほとんど番号がふられていなくて、ノンブル(ページ数)もないこと。そのため説明文と写真を照らし合わせるのが大変。
ROCKバカ始めて26年この歳になってやっと・・・
★★★★☆
東京ROCKERSに興味を持ち購入しました。個人的にはまるでジギースターダスト時代のDAVID BOWIEを彷彿と
させる(MARIA 023,AUTO-MODの)若かりし頃の妖艶なジュネ氏やTYPHUS時代(現GAUZE)のシン氏や
ツネマツマサトシ氏に至っては何故このカッコよさに気付けなかったのだろう・・というくらいイカした
ショットばかりで独断と偏見でこの人は実はロンドン派だったのでは!?と断言してしまいたくなる
位です。当方は福岡のROCKでPUNKを知りLONDON PUNKやGLAM ROCK,BRITISH BEAT等にシフトした派なので
スルーしてきたムーブメントだけに温故知新で斬新に見えました。地引雄一氏著の「STREET KINGDOM」と
併せて購入すると入門編として解り易いと思います。最後にAUNT SALLY時代のPHEWさんも素敵です。