おもしろいですよー
★★★★★
面白いのにマイナーで寂しいなー
と思ってたらけっこう評価がついてきてた。
5星で支援します。
恋愛なノベル
★★★☆☆
ロミオと聞くと、ある作家を思い浮かべてしまうのは多分俺だけだと思いますが、そういう横軸の興味で購入しました。
それはどうでもいいとして、舞台は学園で演劇部の話。少ない人数で運営しているその部は、丁度自分たちの人数で出来る「ロミジュリ」の台本を見つけて役を決めたはいいのですが、その日から女子部員の「俺」への様子がなんかおかしいぞ?
ジャンルとしては「青春ドラマ」ですかね。コメディ要素は薄いので、ラブコメとはちょっと違うかも。ダークと健全の境界の話。
ただ、主人公に対する女キャラ殆どの好感度がかなり高い状態で開始する展開なので、そういうノリが苦手な人にはちょっと不向きですかね……。逆にそういうのが好物!って人にはオススメです。
あと「霊媒師のところに行けばいいじゃん?」とか間違っても思ってはいけない。野暮ってもんです。
ちょっと重いラブコメ
★★★★☆
「奇妙な出来事に巻き込まれた5人をめぐるラブコメディ」と、私なら、紹介文をこう書きます。
表紙裏の紹介文は「ちょっと怖い物語」となっていて、ホラーを期待して読んだのですが、肩透かしを食いました。
まあ、これはこれで、なかなかおもしろいです。ただ、恋愛を真剣に考える小説でもあるため、けっこう重いところがあります。べたな恋愛ものが苦手な者には、ちと苦しいです。作者が一生懸命コメディを心がけていてくれるせいで助かっていますが。
それにしても、巻頭カラーイラストの、女子高生の太もものオンパレード。目のやり場に困ってしまってしまいます。ややっ、ひとり(雛田香奈実)などは、おへそ丸出しで寝転がって、あちゃー、なんてはしたない。
サービス精神いっぱいのイラストに敬意を表して、星4つです。
恋の青春物語
★★★★★
高校1年生演劇部5人(男2、女3)が、部室から見つかった古い台本をきっかけに、「ロミオとジュリエット」を演じることになります。5人はそれぞれ誰かが好きだったり、恋愛に奥手だったりします。そして、配役が決まった瞬間、5人は不思議な感覚に襲われ、自分のものではない感情に影響されるようになり・・・。というお話です。「ちょっと怖い」と帯に書いてありますが、ホラー要素はほぼありません。男2女3の関係性、心情描写がメインの恋の青春物語。
もともとの人格、台本に秘められた想いに影響された人格、そして役柄の人格、と3つの人格で複雑に絡み合った心情描写がとてもよかった(特にお互いの距離感に戸惑ったり、本来の人格と影響された人格との葛藤など)と思います。劇本番の怒涛の展開も良。
内容はいいのに、それほど売れていないようで惜しいと思います。買って損のない1冊です。特にとらドラの5人の関係性が好きな人なら、この本も是非お勧めしたいです。
直球なのが清々しい。
★★★★★
作品としての大番狂わせはないが、とても安定感のある完成度の高い作品。
青春の功罪というか、恋する気持ちの善悪両面を描きつつの読後の清々しさは気持ちいい。
変なコメントで申し訳ないが最近いないような実直というか、作家足り得た作家かなと。
もっと読者に媚びるなら安易で効率のいい方法がいくらかあるにもかかわらず、
純粋に作品の内容で勝負しようということなのかは分からないが、心意気がとても尊敬に値する。
「哀しみキメラ」の時から感じているが、繊細な構成に描写だというのに、
昨今のライトノベルの流行とかけ離れている為に、完成度と売り上げが比例しないような作品なのが勿体ない。
個人的には自信をもってオススメできる、そんな一冊に仕上がっている。
これだけの作品を書ける著者を応援する意味も込めて、
だからこそ、売れてほしいし、買ってほしい。