一種のパロディ作品では?
★★★★☆
セクシーな美女と童貞少年の同居、という何十年も前から青年誌の王道というより、
もはや使い古された感のあるテーマをあえてもってきているあたり
既存のエッチ漫画に対するパロディや、一種のアイロニーのようにも思える。
キャラクターの設定からして、セクシーな長女、めがねっ子の次女、不思議ちゃんの三女。
もうどこまでもベタでしょ。
最初は「柏木ハルコがこんなん描いちゃうの?」と思ったんだけれど、設定こそ男性読者に
媚びているようで、実は「女性視点のエロ」という彼女のスタイルは見事なまでに貫かれている。
ありがとうと言う感じで
★★★★★
柏木ハルコの描く女の人が大好きで、ずっとほとんどの作品を読んできた。
漫画だから、当然、女の人を描くと言っても、まずはその外観が大事。その意味で、内田春菊と柏木ハルコは
とっても好みの女の人、女の子、の姿を描いてくれて嬉しい。
本作品には嬉しい事に、ほとんど「柏木ハルコの描く女の子オンパレード」のように、たぁくさんの、かわい
くって、エッチな女の子が登場。いやはや、それだけで嬉しい。いやぁ、エッチぃ子は楽しいですなぁ。
こんな超ナイスボディで、エッチくって、かわいい女の子達に囲まれる毎日!
そんな、もうなんですか、アホな男の描く(あり得ない)夢の世界を描いてくれる。実におバカな非日常の桃
源郷。うらやましいと言おうかなんと言うか。
とにかく、「柏木ハルコの女の子オンパレード」に感謝感謝。
頑張ってはいるが・・・
★☆☆☆☆
「男心が分からない女性漫画家による男性向け漫画」と言う構図は、
これまでの不発だった作品群と一緒である。
この人の恋愛やエロはどこまで行っても女性視点でしかない。
だから、いかにハーレム的なお約束の展開を用意したとしても、
一般紙としてはギリギリまでエロと書いても、
男にはピンと来ないのである。
男が色んな女性と関係する、男にとって都合の良い・受ける漫画
を書いているつもりかもしれないが、
色んな女性によって男が食い物にされる女性向け漫画に見えてしまう。
第一話で女性達が駄目な男達に激怒する話がある。
柔順な女に浮気する男、教え子を食いまくる教師・・・。
しかし、そのような駄目な男の姿こそ、むしろ世の男達が求めている、
男にとって都合の良い妄想である。
それを否定して、男に受ける話を書こうとするところに根本的な無理がある。
そういう姿勢からは女にとって都合の良い男の話しか生まれない。
要するに、この漫画は如何にハーレム的な構成であっても、
男性に受ける話ではないのである。
柏木ハルコの不発の意欲作の系譜に、また新たな一ページが加わったと言うところだろう。
勝ちにいく漫画の見本のような・・・鉄壁の布陣。
★★★★★
主人公は福祉の専門学校に通うため上京し、数年来無沙汰の父の家に。
しかしそこに待っていたのは、血の繋がった(初対面の、というか存在を初めて知ったらしき)三人の美しき姉たちだった。
バツイチになりかけだが文化人的には大成功中の小説家であるところの長女あやめさん(25)。
男性経験なしの理科教師、クロロホルムで意中の男性を昏倒させるよりほかに出会いの方法を思い付かない次女かえでさん(23)。
風呂からあがったところをメイド服でバスタオルを持って待ち受けていたりするコスプレと奇矯な言動担当の三女すももさん(20)。
三人三様のキャラクターは全方位をカバーしてアリの這い出る隙もない。四人目には普通の娘を配置して保険とする(想像)念のいりよう。
これが、主人公に夜昼無く襲いかかってくる。
うーん、手強い。
そして、楽しい。
・・・とりあえず私は次女のかえでさんでお願いします・・・メガネなんだもん。
こちらも本道?
★★★★★
前作とはかなり雰囲気が違う。
スピリッツ本紙上毎作品印象が様変わりしてきているが、とっつき易さは本作品が一番ではないだろうか。
ミキティを取り巻く女性たちは魅力的であるが皆ズレまくりである。
特に“すもも”がかわいい。かわいいが度が過ぎ彼女にはしたくないなぁ。
すももの行動・言動は腹がよじれること間違いなし。
三姉妹がミキティを配分する分布図は必見です!