タイトルと表紙はとてもラブリーですが
★★☆☆☆
確かにロマンスなんですが、血なまぐさいんです。すごく。
私にとっては、ですが。
今回は、ヒーローが、なんと全裸で半殺し状態で見つかるという!
衝撃的な出だしもさることながら、大半が復讐と決闘の場面。
今までの1、2作目も、ホイトの表現する殺人シーンには
苦手意識があったんですが、
本作はあまりにも血なまくさすぎ、グロテスクな表現が多すぎ。
ロマンスに浸る前に、気持ち悪くなるシーンも多数あって
ちょっと読み進めるのに苦しかった・・・。
表紙とタイトルはこんなロマンティックなのに。
そういう表現にまったく動じない方は、ぜひどうぞ。
本作は間違っても読み返すことは、私はないかな・・・。
泣けました。
★★★★★
かつらを気にしたり、赤いパンプスはいてたり
ちゃらちゃらした ヒーローの おちゃらけた話かなー なんて 思ったのですが
それは ヒーローが自らの心を隠すための仮面だったのです。
みんなが 切なくて 泣けてしまいました。
切ないのが 好きな人にお奨め。
ハズレ無し!!三部作最終話!!!
★★★★★
プリンスシリーズ(ヒーローがプリンスというわけではありませんが・・・)三部作最終話でございます。最終話にふさわしい内容、ロマンスです。平民でやもめ軍人を父親にもつ愛想はないが気性がまっすぐなヒロインと一見軽薄でハデハデ、内心は兄の復讐を計画実行する葛藤を抱えた貴族のヒーロー。前二作は、最終的に二人が結婚するまでがかかれてましたが、この三作目は結婚してからが見もの(読み物?)。
兄を死に追い込んだ敵を探し出し、「決闘」を申し込み次々と血祭りにあげる剣の達人のヒーロー。もちろんヒロインには内緒。「決闘」とはいえ、所詮は殺人。精神的にはやっぱりヘビーでこんな自分はいつか愛する妻に捨てられるのではないかと
怯える日々。全編そんなヒーローの苦悩、彼を心配するヒロインのせつない気持ちが丁寧に丁寧にかかれてます。
この物語の白眉はヒーローです。ヒストリカルを読んでてこんなにしゃべりまくるヒーローははじめてです。本心を隠す煙幕のごとくしゃべりまくり軽薄なバカ殿を演じるのですがそれがまたなんともいえない魅力です。
作者はおそらくシリーズのなかで、このヒーローが一番のお気に入りなんだと思います。それくらい思い入れたっぷりに、描いているという感じがしました。
対するヒロインも地味ながらしっかり浮ついたところがなく、とっぴな行動をするわけではありませんが、物語を裏でささえると言ったところでしょうか。
シリーズをとうしてこの作者はヒロインのかきかたがうまいなあ〜。と思いました。三作ともタイプの違うヒロインなんですが、三作とも無理なく感情移入ができました。(じゃじゃ馬女王さま系のヒロインが好みの方は物足りなく感じるかな。)
シリーズ三作どれから読んでもオッケーです。おすすめです!!!