インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

「砂糖は太る」の誤解―科学で見る砂糖の素顔 (ブルーバックス)

価格: ¥840
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
「砂糖」の誤解? ★★☆☆☆
高田さんの本はかれこれ10冊程読み、得るところも多い一方、どうも
一見科学的な説明が一面的、皮相に過ぎる嫌いがあり、残念に感じてい
ました。この本も同様で、一見尤もらしいのですが、俄かには首肯でき
ません。

図3−2で、糖尿病患者数と一人当たり砂糖消費量の経年変化のグラフ
を示し、逆比例していると主張されていますが、できることなら、糖尿
病患者数ではなく、年齢等々でしっかり補正した発症率を取るのが妥当
ではないかと思います。又、一人当たり砂糖消費量の内容が不明です。
もしも、製糖業界の砂糖生産量か出荷量を人口で除した数値でしたら、
その数値の価値は非常に小さくなってしまいます。清涼飲料水その他加
工食品も含めた、正味の砂糖摂取量で見る必要を感じます。

図2−10と11では、glycemic index を指標として、砂糖の無実を
証明したような説明ですが、これは間違いでしょう。glycemic index
は非常に大雑把な積分的な指標に過ぎず、砂糖摂取の不自然さ、非生理
的な挙動、想定されている間接的な脳細胞障害作用などを否定するので
あれば、もっともっと緻密な微分的な解析が必要と思います。この部分
の論拠がもしも崩れることにでもなれば、この本全体が崩壊しかねませ
ん。それだけにもっともっと慎重に考証して欲しかった。

砂糖が健康に良いのか悪いのか、未だに明確な結論は出ていないと思い
ます。この本が、砂糖の害を強く主張する本、"Sugar Blues" や
"Suicide by Sugar" をしっかりと論駁しているとはとても感じられま
せん。高田さんの形勢極めて不利、と思います。

牛乳の健康障害に関しては、「乳がんと牛乳」を是非ご一読下さい。心
ある女性は二度と乳製品に手を出そうとは思わなくなるでしょう。

この本が、砂糖論争を面白くするのに貢献すると思いますので、星一つ、
高田さんが上記の様な本に正面切って反論してくれるのを期待して星一
つ。高田ファンの皆さん、ご免なさい。私もファンではあるのですが。
本当に偏見だらけだったんだなぁ… ★★★★★
甘党の自分ですが、甘いものを食べるとなんともいえない罪悪感を感じたものです。
骨が溶けるなんてよく聞かされていました。
砂糖好きでありながら、どれだけ砂糖に偏見をもっていたのかを知り愕然…。
統計的事実と、体内での化学的メカニズムという事実の両面から、
世でまことしやかにささやかれる偏見を一つずつ看破していく様は、爽快ですらあります。

みんなに読んでほしい本の一つです。
コンパクトにまとまっているので、すぐに読むことができます。
まぁ、分子生物学的な説明は、まったく触れたことがないとちょっと面倒かもしれませんが…。
でも摂りすぎはよくない ★★★★☆
砂糖について化学的に分かりやすく書かれていて大変楽しめたのだが、「砂糖も炭水化物にすぎない」と書かれている以上、摂りすぎたら太ってしまうんじゃないでしょうか?
炭水化物も最低限の摂取は必要だが、やっぱりそれ以上は摂らないほうがいいだろう。
私は炭水化物を最低限にすることでダイエットしたのだが、「たまにはいいか」と思って、甘いお菓子とか食べてしまうとすぐにリバウンドしてしまいます。
そういう意味では、この本の題名は半分当たっている程度だろうか。
しかし、この本の面白かったところは、第5章「健康な生活のために」のところ(P144のあたり)
筋肉はブドウ糖で動くというテーマなのだが、瞬発力(例えば100M走など)に向いてる筋肉は速筋、持久力(例えばマラソン)に向いてる筋肉は遅筋と呼ばれ、これはほとんど遺伝で決まる、という風に書かれているが、これを書いてくれた意義は大きい。
実はこれについて書かれている本は専門書以外では私が知っている限り1冊しかない。
つまり、運動などというものは遺伝でほとんど決まってしまい、「走るのが速い人はかっこいい。運動できない奴はダサい。キモい。」などと若い女は平気で言うが、運動の苦手な女が子供を産んだ場合、生まれた子供は運動音痴つまり”ダサい、キモい”子供を生むのである。
この当たり前な知識を書いてくれた本書を称賛したい。
「あなたの頭に、お砂糖は足りていますか?」 ★★★★★
かわいらしい表紙と、結構好きな高田明和さんの本、って事と、
タイトルにひかれて、衝動買いしてしまった一冊。

内容は、砂糖に対するいろいろな誤解や。
砂糖が持つ体への働きについて書いてある。

砂糖=肥満、糖尿病ではない!という衝撃の事実。
キレやすくなる、というのも全くの誤解。
その上、アルツハイマーやうつの予防に
砂糖は欠かせない。

よく、新聞広告で見た、
「あなたの頭に、お砂糖は足りていますか?」
というキャッチフレーズ。

砂糖屋さんの、戦略だとばかり思ってきたけれど。
それだけではなかったらしい。

あと、白い砂糖が悪者みたいに言われてきたけど。
それも誤解らしい。
ただ、純粋になってるだけで、身体に毒な事はないんだ。

もちろん沢山摂りすぎるのは、よくないけれど。
これは砂糖だけに限った話じゃない。

まあとにかく、著者が言いたいのは、
砂糖だけを悪者にするのではない、ということ。
流行の健康法に流されないで、ということ。
そういうことらしい。

結局、食べ物とは楽しく接さなければ、と
あらためて思った一冊だった。

砂糖はストレス解消にも一役買ってくれる - 私も誤解していた…(^_^; ★★★★★
身近なものほど正確な知識を身につけ、効果的に利用すべきことを思い知らされる一冊である。「砂糖とそば粉は同じカロリー」というのは、まず砂糖はブドウ糖と果糖の分子が結合したものである。そば粉や米などのでんぷんはブドウ糖の分子が鎖のように繋がっている。消化する際の過程や関わる酵素は異なるが、等量の砂糖とでんぷんは最終的に等量のブドウ糖に変換されるということである。砂糖への世間の誤解、肥満や糖尿病の原因そして骨を溶かすとかビタミンを破壊するとか、俗説の誤りを医学的データを元に証明する。むしろ砂糖はアルコール依存を押さえたり、ストレス解消に役立ち、うつ病の改善にも重要な役割を果たすのだそうだ。著者の真意は「砂糖」を引き合いにして「○○は体によい」といった低レベルの次元でなく、摂取する栄養バランスと刻々と変る生活環境に応じて常に「健康情報」を見直すことが、健康にとって一番大切だということのようである。