The '80s was a particularly shifting, uncertain decade for Bob Dylan's creative voice. But he capped it off with his first album of all-original material in several years and his best since Infidels. A lot of the credit for Oh Mercy's distinctive appeal has been given to producer/musician Daniel Lanois (who backs Dylan on all but one cut), and there's no denying the effect of his magnetic, fog-thick sound sculpturing here. Overlays of lap steel, dobro, and mercy keys along with a slithering subterranean bass evoke a complete sonic climate, and the synergy between Lanois and Dylan would have a huge payoff with 1997's devastating Time out of Mind. But however tightly produced, Oh Mercy also displays Dylan at the peak of his songwriting craft, fracturing words and phrases for the things-fall-apart jeremiads of "Political World" and "Everything is Broken" and stringing images together for the noirish ballad "Man in the Long Black Coat." There's the usual dichotomy between Dylan's slashing accusatory mode ("What Was It You Wanted") and the self-effacement of "What Good Am I?" Aside from the miscalculated, sappy "Where Teardrops Fall" (the disc's sore thumb), this album has the classic staying power of Dylan's finest efforts. --Thomas May
ディランの偉大なる復活
★★★★★
「ノックド・アウト・ローデッド」「ダウン・イン・ザ・グル―ヴ」での低迷、「ディラン&ザ・デッド」での投げやりなヴォーカル(それでも好きな作品なのだが)が続いて音楽家としての自信をなくすまでに至ったディラン。その危機を見事に克服し、アップ・ダウンの激しかった80年代をしめくくった秀作。
偉大なる復活作となった要因の第1は、駄曲がなく、M2、4、6、7、8、10のような心にしっかり届く曲がズラッと揃っていること。第2は、ダニエル・ラノワをプロデューサーに起用したこと。エコー処理に冴えを見せる音響が素晴らしい。第3は、ディランの歌声に力が戻ったこと。他のレビュアーの方が指摘しているように、ディランの今に通じるガラ声、今世紀のディランの歌声のルーツは本作にある。その声、その歌い方でいいんだと認めたラノワはディランの救世主といっていいだろう。
派手さはないかもしれないが、繰り返し聴ける味のある作品だ。
♪
★★★★★
アルバムを順に辿ると、Bobのガラ声はここから始まる。バッキングは ネヴィル・ブラザーズの面々、ダニエル・ラノワ・プロデュース。詳しい解説はボブ・ディラン自伝を読んで下さい。
上記のMr. Thomas May, あまぞん.co.ukは、"Where Teardrops Fall"を『全体からういていて聴きざわり』と評価しています。全く的ハズレなご意見ですね。自伝に曰く、「背筋をピンと伸ばしてしっかり立ちたい気持ちにさせる曲」、「畏敬の念をおぼえさせる」曲です。
1&6.プロモ・ビデオ⇒ http://www.bobdylan.com/#/music/oh-mercy
6.ビデオクレジット
Culver City Studios, Los Angeles, CA,16-Mar-90
Produced by Don Was
David Lindley (guitar), Randy Jackson (bass), Kenny Aronoff (drums)
ヾ(〃^∇^)ノ♪試聴⇒ http://www.megaupload.com/?d=BG6090DA
5. http://www.youtube.com/watch?v=N0sOa0WBqCI (at Zepp Osaka, 15-Mar-10)
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アルバムを順に辿ると、Bobのガラ声はここから始まる。バッキングは ネヴィル・ブラザーズの面々、ダニエル・ラノワ・プロデュース。詳しい解説はボブ・ディラン自伝を読んで下さい。
上記のMr. Thomas May, あまぞん.co.ukは、"Where Teardrops Fall"を『全体からういていて聴きざわり』と評価しています。全く的ハズレなご意見ですね。自伝に曰く、「背筋をピンと伸ばしてしっかり立ちたい気持ちにさせる曲」、「畏敬の念をおぼえさせる」曲です。
1&6.プロモ・ビデオ⇒ http://www.bobdylan.com/#/music/oh-mercy
6.ビデオクレジット
Culver City Studios, Los Angeles, CA,16-Mar-90
Produced by Don Was
David Lindley (guitar), Randy Jackson (bass), Kenny Aronoff (drums)
ヾ(〃^∇^)ノ♪試聴⇒ http://www.megaupload.com/?d=BG6090DA
5. http://www.youtube.com/watch?v=N0sOa0WBqCI (at Zepp Osaka, 15-Mar-10)
どこがいいのかピンときません
★★★★☆
’80年代の傑作といわれていますが、私はあまりピンときませんでした。「血の轍」や「追憶のハイウェイ」といった過去の傑作と比べて、曲の出来が今一歩だと思います。ダニエル・ラノワの独特の透明感は感じますが、曲自体がよくないとプロダクションはあまり生きてきません。このアルバムの録音時の話は、自伝でも語られていますが、それほどしっくりいってなかったようです。ラノワがいい出来と認めた曲を、ディラン自身が切り捨てたこともあったようで、「最終的に決めるのは彼だ」というラノワの発言にもこのセッションでのストレスが伝わってきます。ラノワがいいと感じたものは、ブートレックシリーズで拾われていますが、確かにこの曲をカットするのなら他にカットしてもいいものがあったのではと思いました。「欲望」以降のスタジオアルバムで聞いたのはこのアルバムだけなんですが、このアルバムが世間的に傑作と呼ばれている現状を考えると、他のアルバムを、すすんで聞く気にはなれません、、、。
永遠の名盤ここにあり
★★★★★
1曲目から惹きつけられる「Political World」、
つい思索に耽ってしまう「Most of the Time」「Ring Them Bells」。
挙げればきりがないが、逸品ぞろいのアルバムである。
キレとノリのよいかっこいい曲の中にも、静かで力強い曲の中にも、
ディランの思想が色濃く現れている。
何度聴いても、色褪せない深遠な想いを味わえる名盤であり、
数多くあるボブ・ディランのアルバムの中でも特にお勧めしたい。
バンドとの相性もよいが、ほぼ同じメンバーが参加したアルバム
「Under the red sky」は、まったく異なる作品に仕上がっている。