4thアルバム『HAPPINESSS』でその評価を不動のものとしたポストロックバンド、FRIDGE。本作はその中心メンバーであるキエラン・ヘブデンの通算3作目となるソロ・アルバムだ。バンドとの音楽性の違いは薄れつつあるものの、このユニットが奏でるのは「フォークトロニカ」と評される、生楽器の音色を多用したオーガニックなブレイク・ビーツ。今作ではそのアプローチはさらに洗練され、カットアップされたノイジーなギターがグルーヴを生む<2>、オリエンタルな弦の調べに乗せてジャズ・テイストあふれる奔放なリズムトラックが走る<9>などには、前作『PAUSE』とはまた異なったダイナミズムを感じとることができる。彼の持ち味であるベルやチャイムなどによるみずみずしくせつないメロディー・ラインも健在。(山田次郎)
大好きなアルバム☆☆☆☆☆
★★★★★
本当夜中が合いますね。ぐっときます。こう言う音、音楽大好きです。ロマンチックと言うか綺麗な感じで。ジャケットもカッコイイし、写真もヤバイ。大好きなアルバムです。
綺麗。
★★★★★
ポストロックバンドfridgeのメンバー、Kieran Hebdenのソロプロジェクト、four tetの通算3枚目のアルバム。
もちろんdominoからのリリースです。
非常に安直なメッセージ、というかとても理解し易い音です。
fridgeではそれなりに難解な姿勢でのアプローチをとっていると思うけど、その反動かfour tetではかなりシンプル。
壮大さや劇的な展開は全くなくて耳にすっと入ってくるリズム、メロディ。
シンプルといえど鳴っている音は決してチープではなく、ピアノやベル、なんかの物音やシンセのサンプルをスライスしたような音など、聞いたことのある音。
それらが組み合わさってミニマルな曲を構成している感じ。
まったりしてぐるぐるします。
スリーブの写真も音の感じとあっていて素晴らしい。
午前三時頃四畳半のアパートから見えた最高の夜景
★★★★★
オウテカやエフェックスよりも明らかに愛想はよい音ですが、真夜中特に何をするわけでもなく起きてしまっているような時にステレオからこんな音がながれていたらグッとくる指数は引けをとらないだろうと思われます。無意味な夜を有意義に過ごしたいならぜひ買いましょう。大丈夫です。朝もちゃんと迎えられます(10曲目)。前作より饒舌なロマンティックぶりが増したので、前作が「?」だったひとでも今作は「…!」ではないでしょうか。
質は間違いなく高いです。「聴かせる」曲が多いですが、実は何気にリズムの刻み方(と言うんでしょうか)もムチャクチャかっこよくて、聴き方によっては頭のよさげなインスト・ヒップホップにも解釈できそうですらあります。
朝の光のように
★★★★★
エレクトロニックなノイズやビートと生の演奏が
有機的に絡み合う美しいアルバム。
シンプルながらよく練られたビートと精緻な音響の融合は
くるくると表情を変えながら様々に展開し、
時に穏やかで時にスリリング、陰鬱なようでいて優しくもあり、
冷たいように感じながら暖かくも思える。
聴く者を独特の空気に包んでしまう素晴らしいCDです。