インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世 (中公新書 (740))

価格: ¥693
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論社
Amazon.co.jpで確認
元禄に生きた酒好き女好きのサラリーマン武士が無類の好奇心で書きのこした稀有の日記をもとに当時の世相を生きいきと再現する。(本新書「帯」より)  朝日文左衛門、芝居を好み、詩文に傾倒し、博奕と酒色に耽溺し、ヒステリックな二人の妻に悩まされ、武芸十八般にあこがれ片っ端から入門するがどれもモノにならず、気力体力ともになく終生ヒョボクレ。 尾張方言でいうその気の弱い”兵法暗れ”文左衛門が、暮夜ひそかに天神机を引き寄せ筆を走らせつづけて二十六年八ヶ月、三十七冊、およそ二百万字。 稀有としかいいようのないこの膨大な日記「鸚鵡籠中記」を通して、文左衛門の生涯を追いながら、元禄の名古屋城下に生きた下級武士や庶民男女の表情を、体臭を、哀歓を泛びあがらせたいとまとめたのが、本書である。(本新書「あとがき」より)           筆マメにまかせて、下級藩士の婚礼の食卓メニュー、公用出張で味わった京大阪の料亭の美味、名古屋城下街々のファーストフードに至るまで、元禄の食についても書き散らしているので、食書としても貴重で楽しめます。
垣間見える普通の江戸の暮らし ★★★★★
ロングセラーです。
元禄時代、記録好きな武士がずっと日記をつけていた。
仕事のことはまずまず。
うわさ話はたくさん。
彼の周囲に起こった出来事を記している。
家族関係、恋愛や心中。
生活でかかったお金の話。
武道の堕落、賄賂の話。
現代とそんなに違わないと言えばそう。

脚色のない当時の一武士の視点で書かれているので、
本当の江戸時代が見えてきます。
そんなにドラマティックではありません。
そこがリアルです。

ただ文章は読みづらいです。集中力が必要でした。
今から300年前の名古屋の風景 ★★★★☆
元禄時代の尾張藩士、朝日文左衛門の28年に渡る日記をもとに、当時の人々の生活や風俗、習慣をあきらかにしていく。

文左衛門のサラリーマンとしての生活は月に3日、役所に出仕すればよいというもので、あまり現代とは比較にならないが、同僚が仕事上の不始末で簡単に自殺してしまうのには驚いた。どうも人の命は今よりかなり軽めであったようだ。

ゴシップやスキャンダルも多い。本書の半分以上は、密通、心中といった話である。奥さんの浮気に悩む夫も多く、女性はこの時代、さほど窮屈ではなかったようにも思う。日本人の性道徳の一端がうかがえて大変興味深い。

生の江戸時代の文化に驚愕。。 ★★★★☆
江戸時代のお畳奉行の書いた日記です。彼はとにかくすごい記録魔で、ウワサ話から生活の中の些細なことまで記しており、本当の生の江戸時代の文化をありありと知ることができます。

この本の面白いところは、平和になった江戸時代の武士の、あまりの情けなさや、乱れすぎな町人の風俗など、赤裸々に書かれているところです。酒ばかり飲んで、いつも吐いてばかりいる武士。剣術もちょっと習うとすぐ免許皆伝になってしまう。男女関係のだらしなさ。。

彼が生きていた時代はちょうど近松門左衛門の影響で心中がはやっていたり、生類憐みの令が出されたりしています。歴史的に大変有名な出来事が起きている時、実際はどうだったのか。非常に興味深く読めました。

ただ、文章ですが、解説がたくさんありますが、江戸時代の文ですので読むのにちょっと疲れました。解説といっても堅苦しいものではなく、読み物的に書かれています。