(群集心理を扱い投資に役立つ本はたくさんあるでしょうが、私の少ない知見で恐縮ですが・・・1964年以来読み継がれている「集団の心理:グループダイナミックス入門」(ISBN4477121652)や、「マーケットはなぜ間違えるのか」:揺れる相場の情報行動学」(ISBN4492680829)など面白いかもしれません。)
しかし、アカデミックな観点からこの著作がどう評価されているか分かりませんが、中世、近世の、熱に浮かされる庶民の相貌や感情をよく窺い知ることのできる詳細な点の取り上げられた面白い歴史書であるということは間違いありません。遠い昔の熱狂する庶民の愚かしい顔が(場合によっては自分の顔と二重写しになって)よく見えるというのがこの本の大きな魅力のように、私には思えます。そのゆえにこそ、150年間も読み継がれてきたのではないかと・・・。
どうぞお確かめくださいませ。