楽しんで読める
★★★★★
サブタイトルが「近代のおとぎ話」とあるように蛇に恋をしてみたり、その蛇が人間になってみたり、占い師のおばあさんが最後には砂糖大根になってみたりと十分おとぎ話でやっていけるようです。それに全然読んでいて飽きてくるような文章でもないし、100ページちょっとという短いページ数のおかげで2時間ほどの時間さえ作れば一気に読みきってしまえるのではないでしょうか。現実と非現実の間のふわふわした描き方は現実と非現実の間のふわふわした夢で見るような世界に読み手を連れて行ってくれる、そんな楽しめる作品です。