素人並みの文章
★☆☆☆☆
稚拙な文章、ありがちなお話…
どれをとっても平均点以下です。
いいのは挿絵だけですね。
この出来で賞が取れるとは…
英雄の「孫」の冒険物語
★★★☆☆
ドーク魔法材店。ここは三十年前に高名な魔導師が創業したお店で、今は「三代目」とサシャという少女が店を切り盛りしている。サシャ曰く、三代目は在庫管理はいい加減、仕入れは無計画なぐうたら店主。
そんな三代目がふとしたことで知り合った金髪の美少女と「仕入れ」の旅をすることに…。
GA文庫大賞奨励賞受賞作。
この作品を端的に言うと、ファンタジーで魔法バトルもありますよ…といったところです。ラブコメ度はハッキリ言って低いです。ラブはありきたりですし、コメディも、三代目が帳簿でサシャに殴られることをコメディというならばコメディなのでしょうけど…。
旅をしている三代目と店番をしているサシャの視点が交互に入れ替わりつつ、三代目の素性が明らかになっていくとともに、リア=メイを追う謎の男達により、リア=メイの素性も明らかになっていきますが、全体的に伏線がわかりやすく、素性が明かされても「ああやっぱりね」とあまり意外性がありませんでした。
そういう意味では、あまり頭を使わなくてもスイスイ読めるお手軽さはあります。
ちなみに、メインヒロインであるはずのサシャ(表紙絵参照)は、ハッキリ言ってこの巻では「いらん子」になってました。登場の意味が「巨乳」だけではあんまりかなぁ…。
普通、電撃あたりの賞受賞作って「1巻完結、これで終わり」っていう風なチカラの入り方が垣間見えるのですが、この作品は何か「前振り」で終わってしまった感があり、人物像もまだまだ掘り下げていけそうです。
いずれにしろ、ラブもコメもファンタジーも中途半端なので、ラブコメ好きな私としては辛い評価です。
内容的に何となく次巻がありそうですので、次に期待しましょう。
素材は良いのだが
★★★☆☆
話自体はわかりやすく読みやすい部類のファンタジーで、竜退治話に色々付けてみたという具合である。 またイラストも可憐で若いファンを惹き付けやすく、良いセールスポイントであると思う。私自身イラストレーターさんのファンだから本作を購入した。 しかし、読んでいて致命的なまでに不快感を覚えた。 設定は良い。やや王道過ぎるが、王道は支持されるから王道なのだ。 文体や文章の組み方もデビュー一作目なら及第点だろう。 だが登場人物に魅力が無い。 というよりこの巻のメインヒロインである筈の人物に魅力が無い。 まったく魅力が無い訳ではない。金髪ツインテールロリツンデレ世間知らずと萌え記号をこれでもかとブチ込んであり、ファンタジー要素的には幸運付き(神様の加護)で剣の腕もそれなりという恵まれたキャラである。 残念ながらこれらプラス要素を吹き飛ばしてお釣りがくるマイナス要素がある。 バカなのだ。救いようがないほどバカで、空気が読めなくて、自分勝手なのだ。 しかもその描写が多い。 お陰さまで主人公の葛藤と過去を振りきるシーンはおよそ一頁で終了、安い人生になってしまっている。 次巻があるのなら金髪ヒロインは出さずに、表紙のヒロインと主人公の掘り下げをお願いしたい。 素材一流、調理三流。 評価点はイラスト分で文章単独ならマイナスだ。 作者は描くポイントと描き方を間違えている。
読み易いファンタジー
★★★★★
普通すぎるファンタジーですが安心して読めます。
あとイラストがかなり良いです。