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金子達仁ベストセレクション〈1〉「激白」―INTERVIEWS & OPINIONS

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文春ネスコ
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書くことの難しさ、そして面白さ・・・ ★★★★★
金子さんが書いてきた色々なスポーツの様々な記事が載っている。
それに対する、今思えばの解説も。中には金子さんが、無かったことにしたいという記事もある。
でも、無かったことにはできないし、そういう思いを持ち続けながら彼はこれからも書き続けていくのだろう。
この本を読んでいると、書くってことが大変だってことをすごく思わされるし、でもそれがすごく面白い仕事なんだろうってこともすごく感じる。                       
個人的には、日本代表監督としての岡田監督を批判してきた金子さんが、直に岡田監督にインタビューして書いた記事が印象的だった。それがなぜかは、その記事と解説を読めば分かると思う。
色々なスポーツの色々なドラマが読めます。ぜひ読んでみてください☆
金子達仁の作り方 ★★★★★
人間のあらゆる物の見方が集まってできた本だと思います。
それはインタビューを受けた人然り。又、金子達仁然り。
本の中に秘められた思いをくみ取ってみてもおもしろいと思います。
アスリートやフリーライターだという前に、一人の人間によって書かれた一冊です。その中には人間の弱い所、もしかすると強い所もあるかもしれません。
情熱というもの ★★★★☆
十年くらい前にサッカーの天才だともてはやされた磯貝洋光という選手がいました。当時金子さんは「ダイジェスト」の記者で磯貝さんを猛プッシュする文章をよく書いてました。その才能に対する賛美は崇拝という感じすらあったような気がします。その贔屓のあまりの批判であるとか、雑誌の記事としては偏っているのじゃないかとすら思えました。
磯貝さんは散々天才だ天才だと騒がれはしたのですが、結局不運に不運が重なったこともあって、確たる実績も残さず引退してしまいました。これは今でも信じられないような「現実」で、その才能を惜しんでも惜しんでも惜しみきれないような気がします。

サッカーほど人の情熱を呼ぶものはないようです。金子さんの文章を読むとそのことが分かります。
金子さんが中田英寿選手の文章を書き出したとき複雑な気がしました。磯貝さんのことは忘れてしまったのだろうかと。こんな感慨をもっている人間は私だけかもしれませんが、金子さんは、忘れられてしまった天才、磯貝さんに向けたかつての情熱のことを今はどう思っているのでしょうか。
そんな文章を読めることは・・・ないのでしょうけれど。

金子氏テイスト満載 ★★★★☆
今までに金子氏が発表してきたインタビューの総まとめ. スペイン在住の頃の記事も含まれていて,氏の文体の変化やインタビューに対する考え方の変化,視点の変化が楽しめる.

それぞれの記事の終わりに現在の氏の感想や今振り返るその時の心理状態が追記されていて,その短い文章に切れ味がある.また過去の記事を反省するこの姿勢に今後の記事の更なるクオリティ向上が期待される. スポーツ好き(特にサッカー好き)な人はあっという間に読み終わること間違い無し.