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ヴォランティアード・スレイヴリー

価格: ¥1,800
カテゴリ: CD
ブランド: Warner Music Japan =music=
Amazon.co.jpで確認
天才、ローランド・カーク ★★★★★
 前半ではスタジオ録音、後半がニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに於けるライブだが、始めから地響き状態で、その勢いは
他に比類しない。
1曲目「ヴォランティアード・スレイヴリー」の前半から既に私の部屋はカークの世界に包まれ、終盤にくると何処かで
聞いたメロディー、そう「ビートルズ」の「ヘイジュード」ではないか。ビックリ仰天、思わず、ほくそ笑みながら仰け反ってしまった。
3曲目はスヴィービー・ワンダー「マイ・シェリー・アムール」のカヴァーであるが、怒涛の勢いで進行し、エンディングでは
ノーズフルート(ノーズだけに鼻で吹いている)を声を出しながら吹いている。(開いた口が塞がらない)
スタジオ録音、最後の曲はバート・バカラックの「小さな願い」、これもカヴァーであるが、さらに勢いは増し始まって2分位で
カークの専売特許のホイッスルが鳴り響く。(本当に自由奔放) 5分あたりからジョン・コルトレーンの「至上の愛」からのフレーズが
断片的に登場し、狂乱状態でスタジオ録音が終了する。
だが後半のライブ録音から、更にカークの真価をは発揮する。
7曲目の「ワン・トン」で聴かせるノーズフルートはカークの演奏するノーズフルートの中でも熱演ではないだろうか。
9曲目「ア・トリビュート・トゥ・ジョン・コルトレーン」の中の「ラッツュ・ライフ」はコルトレーンに捧げたメドレーであり、テナーサクッスが
保守的ジャズファンに「俺だってここまで吹けるんだぜ!!」と見せ付ける様に王道の名演を聴かせている。

 本作品をしり、他のアルバムも可能な限り輸入盤も含め、聴衆したが私的にはこの「ヴォランティアード・スレイヴリー」を1番に
お勧めしたい。

 余談になりますが、カークは非公式だが循環呼吸で2時間21分の記録(ギネスブックではケニーGの45分47秒)を持つ
又、3管同時奏法(リード系楽器を同時にくわえ、一本で連続音を吹き、もう二本に主旋律と対旋律を
分担させる)と言う離れ技をなし得ると思われる。だが、凡人には出来ない奏法を難なくこなすプレーが、
世間(特に日本)では大道芸人などと、揶揄される原因の一つとされている。
(普通に演奏しても十分技量があるプレーヤーだが、思うにカークは単に聴衆者を喜ばせる為に全力でプレーしているだけで
3管同時奏法もその一つに過ぎないのではないか。)
これほどにジャズのハートがあるアルバムは少ない ★★★★★
1969年7月22・23日、ニューヨーク(1-5)、1968年7月7日、ニューポート・ジャズ・フェスティバル(6-)でライヴ録音。

・幼くして失明した
・一度に3本のサックスを同時に吹き、鼻でフルートを吹いてしまう
・晩年は半身不随になりながら改造した楽器で演奏を続けた

全て事実であるが、それを頭に入れずこのアルバムを聴いて欲しい。これほどにジャズのハートがあるアルバムは少ない。ぼくが特に好きなのは後半の『ア・トリビュート・トゥ・ジョン・コルトレーン』だ。ここで演奏されるコルトレーンのナンバーは完全にカークの支配下にあって、カークの音楽以外の何物でもなくなっている。そこが好きだ。

余談だが伊坂幸太郎の作品『重力ピエロ』に本作が登場する。1970年代生まれに引用されるのは予想外だったが、やはり響くのだろう。
絶品の闇鍋 ★★★★★
グロテスク・ジャズとか言われてるが今の耳においては音そのものは全くまともである。しかしこのエキサイティングな音楽はなんだ。これをジャズと言っていいのか。たまたま題材とミュージシャンがジャズにカテゴライズされるだけでその精神はむしろブルースやロックに近い。何日もかけて煮こんだモツ煮のような、いやソウルフードというべきか。全く絶品だ。遊び心も満点だが完成度の高い一流のファンキーな音楽だ。様々な表情で飽きさせない構成となっている。コルトレーンメドレーはただ美しいの一言だ。
黒人音楽の究極 ★★★★★
 ジャズと言うと、どうしてもバーの片隅で、バーボンのオン・ザ・ロックなんぞを呑みながら、煙草をくゆらしながら聴く、というイメージがあるようで。僕なんかに言わせると、それは単なる舞台装置の一部としての、BGMに過ぎない訳で。それならジャズである必要などないし、そもそも、そんな聴き方しかされない音楽なら、この世に無くたって良い。極論、ですかね。

 ジャズもソウルもファンクもブルースも、等しい存在として聴ける耳さえあれば、カークのこのアルバムはとてつもない名盤、という事になる。まさにゴッタ煮。そして底抜けに楽しい。聴くならなるべく大音量でどうぞ。個人的にはバカラック(というか、アレサ)の「セイ・ア・リトル・プレイヤー」がベストだが、これはもう、全曲素晴らしい。もし完全盤が出たら、15,000円までなら出します。

 カークのイメージとして、例の「複数管楽器同時演奏」がありますが、そんなこたぁ、どうでもいいんです。カークが「それでいこう」と考えて、結果がこれなんだから。ビビる必要なんて、どこにもない。
何か問題でも・・・・? ★★★★★
私のJAZZのイメージをぶっ壊しました。
サックスを3本首から下げて、鼻でフルートを吹く。
そうやって奏でられたメロディーが楽しくないはずがない。
JAZZにはまるきっかけになった一枚です。