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日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

価格: ¥600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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とにかく、『すごい』の一言。 ★★★★★
 東海地震、東南海地震、南海地震同時発生が本当に起きてしまったら…というシミュレーションがこの『下』で再現されていることを改めて知りました。最近になって、スマトラ沖地震と瓜二つの大規模な地震が日本でも起こるという事実を知ってからは、これは全くの科学空想ではないな、と考えています。しかし、圧倒的だったのは『上』の東京大震災のシーン。あそこまで書き込みがすごいなんて…。
 東海地震、東南海地震、南海地震同時発生のシーンはかわぐちかいじの「太陽の黙示録」第1巻でも描かれていますので、そちらの作品もご参照ください。
恐ろしい ★★★★★
ほんとに怖いパニックが起こり始めます。
映画も恐ろしかったですが、小説では想像しながら
読むので怖いです。
「お願いだからほんとに沈むのはやめてください」
アイデンティティーの根幹 ★★★★☆
出だしは、面白そうだという期待を持たせてくれる。が、最初の100ページほどは、はっきり言って退屈である。しかし、前半の途中から、物語は急展開を見せはじめる。中規模の地震がひんぱんに起こり、休火山が次々に噴火する。そして、災害はその規模を増していき、ついに「その時」が来る…

東海地震、東南海地震、南海地震が同時に起こるかもしれないと懸念されている今、日本沈没の部分は除いて、地震の描写などは決して絵空事ではない。

ひとつの国が消滅するということがいかに大変なことか、この本は明確に示してくれている。国土を失うということは、単に生活が不便になるなどというなまやさしいものではない。国という存在によって私たちのアイデンティティーは成り立つ。それを失うということは、自分を作っている基盤が崩壊するということである。自分を取り戻すためには、自己の根底にあるものを再構築しなければならないのだ。それがどれだけ難しいかは、考えてみれば分かるだろう。

小松左京は、決して文章がうまい作家ではない。情景描写も、他の作家に比べて、真に迫っているとは言い難い。にもかかわらず、この小説は、人の心を引きつける。書かれた当時としては斬新な構想と、スケールの大きさで、十分読者を引っぱっていくことができる作品になっている。構想の勝利といえる。
SFというジャンルを超えた作品。読んで損はない(下巻) ★★★★★
私は根っからの文系人間である。だから、正直、この作品の科学的部分が殆ど理解できないので、30年以上前に書かれたこの作品が、現代の科学において荒唐無稽なものとされるかどうかは判らないが、そんなことは関係なく、現代でも充分通用する面白さである。

日本沈没という設定から、ありとあらゆる状況を創りだしてゆく著者の想像力に驚くばかりである。中盤以降の展開は圧倒的である。

ただ、天変地異という自然現象が主役となっている作品なのでしょうがないのかもしれないが、もう少し人物の描写に筆を割いても良かったような気もする。しかし、それが過ぎると焦点がぼやけたかもしれないので難しいところではある。

とにかく、SFというジャンルの枠を超えた小説である。読んで損はない。
再文庫化なら科学的事実は刷新すべき ★☆☆☆☆
地震学はいま最もポピュラーな話題でもあり、科学的検証を新しくしなければいま原作を読む意味はない。
当時は名作だったが、現在ならたとえばネットなどの情報網も発達していて、ただパニックを描こうとするだけでも実情は大きく異なる。
また、光文社文庫版のほうが字組が読みやすい。