アメリカン・ミュージカルの最高傑作!
★★★★★
傑作とは様々なものが突出して素晴らしい出来栄えである作品のことを言うのでしょうが、これは間違いなく様々なものが突出しています。
少しのロケとほとんどのセットでパリという街の雰囲気が完璧に再現されていることが突出して素晴らしく、ジョージ・ガーシュウィンのリズミカルな音楽が全編に散りばめられていることが突出して素晴らしく、ジーン・ケリーのパワフルなタップが要所要所で堪能できることが突出して素晴らしく、レスリー・キャロンの可愛さが突出して素晴らしく、ラストのバレエとタップが混在した極めて斬新な幻想的ダンスシーンが突出して素晴らしいのです。
ミュージカルの特性である非現実な歌や踊りが劇中でいきなり始まってしまうことによる弊害がここでは一切感じられません。それどころか本編の場合、歌も踊りも物語の進行に欠かすことのできない要素として完全に違和感なくはめ込まれています。私見ですが、ミュージカルというジャンルを考えた際、これ以上またこれ以下の“ちょうどよさ”を実現することは難しいのではないかと思わずうなってしまう出来栄えなのです。
Great George Gershwin - so so Kelly
★★★☆☆
Jerry Mulligan (Gene Kelly) ex-GI stays in Paris to practice painting. There he is patronized by a jealous Milo Roberts (Nina Foch). Mean time he is trying to make time with a store clerk that is more than she appears to be (Leslie Caron).
Not one of Kelly's best but passable. However even at his best one has to have a taste for that sort of thing. He is sort of a Danny Kay type. His high-water pants are his signature and really look out of place. He can not sing worth beans. However he did do a good job in "What a Way to Go."
Even though this film is not a notable movie it was directed by Vincente Minnelli (1903-1986.) He directed some great movies and some that you would never suspect such as "The Long Long Trailer."
ガーシュインの名曲が11曲も
★★★★☆
この作品のみどころは20世紀最高のアメリカの作曲家であるジョージ・ガーシュインが1928年にパリで作曲した管弦楽曲『巴里のアメリカ人』を中心に全編11曲が散りばめられているところにある。そしてスタジオ内であるが、大戦6年たって活気を取り戻したパリの街をルノアール、ゴッホ、ユトリロ、ロートレック、ルソーらの名画をバックにラスト17分を踊りまくるシーンは見事でした。
ジーン・ケリーの相手役のレスリー・キャロンはケリーが自らパリでスカウトし、この映画のあとも、1953年『リリー』、1954年『ガラスの靴』。1955年『足ながおじさん』などハリウッドで活躍する名女優となった。
助演男優には名ピアニストのオスカー・レヴァントとシャンソン歌手のジョルジュ・ゲタリーがすばらしい演技を披露している。
そして、監督にはMGMミュージカルでは実績があるヴィンセント・ミネリーで、言わずとしれたあの大女優ジュディ・ガーランドの元夫でライザ・ミネリーの父親である。ちょうど1951年3月にジュディと正式離婚をしたばかりで、心気一転この作品にはかなり集中できたのか、すばらしいできとなった。
アカデミー賞作品賞をはじめ7つのオスカーを受賞するMGMミュージカルの大傑作だ。
年代を超えるミュージカルの名作
★★★★★
ジーン・ケリーの「雨に唄えば」と並ぶMGM映画全盛期のミュージカル。
映画よりもジョージ・ガーシュインの音楽の方がなじみがあるかもしれません。
この映画の素晴らしいのは、巨大なセットと華麗な衣装デザインと
やはりミュージカル映画にモダン・ダンスを取り入れたダンス、バレーシーンです。
1950年代のミュージカル映画の楽しさ、美しさ、素晴らしさがすべて堪能できます。