退廃した近未来の欲望渦巻く都市の中、ロック・ミュージシャンのエリック(ブランドン・リー)は恋人ともども悪の帝王トップ・ダラー一味に殺されてしまう。しかし、彼は冥界と現世を結ぶカラスの力でよみがえり、一味への復讐を誓う…。
1980年代のアメリカで人気を得たコミックを映画化したSFアクションだが、主演のブランドン・リーは撮影中、発砲事故によって死亡。しかもそれは彼の父親であるブルース・リーが主演した『ドラゴン怒りの鉄拳』のラストをもほうふつとさせるシチュエーションであり、どうしてもそちらのエピソードのほうが先にたってしまう。彼の死後はデジタル合成で未撮影シーンを処理したことも当時は話題となった。
質的にも、のちに『ダークシティ』なる傑作を撮るアレックス・プロヤス監督のスタイリッシュなテイストが、存分に発揮された快作に仕上がっている。(的田也寸志)
★ブルース・リーの息子、ブランドン・リーの残念無念な遺作★
★☆☆☆☆
★史上最高のアクションスターであった、ブルース・リーの息子で、本作の撮影中に事故に遭い、不慮の死を遂げた、ブランドン・リー主演による、残念無念な最後の遺作。カルト的な人気を博した、ダーク・ヒーローを題材にした、アメコミの映画化。ロック・ミュージシャンのエリック(ブランドン・リー)が恋人ともども悪の帝王トップ・ダラー(マイケル・ウィンコント)率いる、犯罪一味に無惨にも殺されしまう。しかし、彼は現世と冥界を結ぶ、謎の〈カラス〉の魔力によって甦り、不死身となる。そして、一味に復讐する!。という、オカルト風味のストーリーだが、新味のない、定石通りな筋書が目立ち、展開も一方的すぎる。それに敵を倒していく1つ1つのバイオレンス・アクションの見せ場にも斬新な趣向は見当たらないうえに、明朗な痛快さも不発。エリックが特殊な超能力を発揮しないのもつまらない。黒幕との直接対決の経過描写もお粗末。コケ脅しの怪奇恐怖的な映像表現やビジュアルも冗漫で、画面全体も暗すぎるし、陰湿。肝心のアレックス・プロヤス監督の演出も凡庸。まだるっこい、不様な出来栄えの駄作です…★。
感想
★★★★★
購入して観てみました。
映画としてはB級なんでしょうが、それを上回る原作の雰囲気の再現とエリックを演じる主演のブランドンリーが格好いいです
復讐がテーマになっていますが、どす黒い復讐ではなく愛がある故の悲しい復讐という感じです
この作品製作中に亡くなられたブランドンは本当に惜しい人を亡くしたなと思いました。
夜に視点をおいた映像は本当に美しく是非ブルーレイでも出してもらいたいと思います
哀・戦士ものの傑作
★★★★★
主人公の白塗り&黒装束は今観ても新鮮です。 ラストの恋人との再会シーンは幻想的で泣けます。「晴れる日もある」等 名セリフ・名シーンも多いです。 なによりもMウィンスコット、Bリン、Tトッド、その他の雑魚にいたるまで悪党どもが魅力的なのがこの映画のいいところでないでしょうか? また黒人警官、少女、猫などとにかくキャクターがいい! 1年に1回は必ず鑑賞する名作です。
最高!!
★★★★★
私がこの作品に出会ったのは、今から3年前です。。
テレビの深夜放送でやっていたのを、母に録ってもらって
観ました。その時は、ものすごく怖いホラー映画
だと思っていたんですが、観終わった時には、
私、泣いていました。。とても内容の濃い映画で、
めちゃめちゃブランドンがかっこいい!!!!(>A<)
亡くなられているのが、ショックでたまりませんでした・・。
インタビューも良かったです。。本当に、すべての人々に
この映画を観てほしいです!!!
続編も見ましたが、やっぱり皆さんが言うとおり、この
一作目が一番!!!!これは私の大好きな映画で、
この上を行く映画は、多分(絶対)出てこないと思います。。
良かった☆☆
すべての恋人達に捧げる美しきゴシック・ホラー・ロマンス。
★★★★☆
ハロウィンの前夜を悪魔の夜と名づけ、荒廃した街を上空から流れるように撮影したオープニングからただならぬ不気味な雰囲気を感じさせる。常に雨が降っている暗く陰湿な街の描写、酒とドラッグとハードロック、快楽に溺れた不良たち、日本のヤンキーなどとは格が違う本物のクズどもだ。これらがどうにもイカしてる。映像に酔いしれてしまうほど設定、演技、演出どれもが申し分ない。そして、エリックとシェリーの美しすぎる純愛とすべてを奪われたエリックの凄惨な復讐劇。完璧なかっこよさ、エキサイティングな展開、スタイリッシュな映像、薄気味悪い雰囲気と美しい純愛が互いにコントラストを高め、素晴らしいゴシック・ホラー・ロマンスの世界を作り上げている。善と悪のありふれた物語だが、アイディア次第でこれほどまでにかっこいい作品に仕上がるお手本のような作品だ。