小野眞一(ギター)、山口寛雄(ベース)、玉田豊夢(ドラム)、池田貴史(キーボード)、町田昌弘というメンバーで結成されたバンド100式を従えての中村一義の5thアルバム。彼のポップセンスあふれるサウンドが、バンドスタイルという新たな試みで、さらに痛快で躍動感あふれるポップ・ロックへと発展している。ヒット・シングル<2><9><15>を含め全16曲。特にラストを飾る<16>の美しいメロディーは、思わず曲の世界に引き込まれてしまう傑作である。(多田ライコウ)
新しい音
★★★★★
心地良いです。 この作品はすごく心地がよい。 新しくバンドとなって作りあげたこの作品、これまでの一義氏とは楽曲の音がすごく変わってる気がします。 エレキギターの歪んだ音、うねるベースサウンド、軽やかなドラム。 でもやっぱり心地が良い。 それはやっぱり一義氏の声だと感じます 一つの楽器の様。 違う楽曲、それぞれに一義氏の声が上手く乗っています。 やっぱり天才だ。 どんなにバンドサウンドが変わっても 一義氏のあの、心を突くような高い声がどんな曲にも合ってます。 歌詞も素敵。 僕は死ぬようには生きていたくはない。中村一義の心の声を感じれる一枚だと思います
深すぎるー
★★★★★
中村君を好きになったのはデビューした当初からでした。
最初は曲のおもしろさに惚れ聴きまくってました。
しかし100sが出た後ぱったりと聴かなくなり、五年の歳月がすぎました。
そしてあるきっかけで再会。初めて歌詞をじっくり読みました。とにかく号泣です。
ちょうどそのときの自分の状況にあまりにも当てはまりすぎて、怖いくらいでした。
まず「新世界」深すぎます!(マインドゲームの終わり、マインドベースの世界)
「セブンスター」直球です!
さらに「ZEN」意味不明で自分なりに解釈するのに時間がかかりました。宇宙です。
そして「ひとつだけ」これはぜひ‘聖なる予言”と‘たいせつなきみ”という本を読んでから聴くとすんごく染み渡ります。
「キャノンボール」はポップですが‘この世で一番の奇跡”を読んでから聞くと深みが増すと思います。
でも何気にグッディの曲がかっこよくて好きです。
中村君本人はそこまで考えてないのかもしれませんが、解釈は人それぞれ。
歌詞が意味不明なところもある分、自分なりの解釈ができておもしろいという、音楽を超えた楽しみ方があると思います。
寄り添うこと。仲間がいること。
★★★★★
心を癒し支えてくれる言葉と、それに寄り添うメロディがこのアルバムにはあります。
それは中村君と、百式との関係にも似ているかもしれません。
ホントにきれいな、バランスのとれたアルバムです。
セブンスター、新世界、ひとつだけ、スノーキングの4曲は特に好き。
でもこのアルバムを聴く時は大体頭から通して聴く事が多いですね。
ソロに戻れなんていう人が多くいますが、
私は彼に戻れなんていう言葉をかけられない。
ソロの方が好きだと思うのは勝手だけど、日々前進する人に対して戻れだなんて…ね。
やっぱり100式なわけで。
★★★★★
彼の好きなところはアルバムひとつひとつに
思い入れがあり、テーマがあるところです。
いつも変わったアルバムタイトルで”何で?”っていう
イメージがあるんですが、聴いてみると納得します。
このアルバムでは特に好きな曲があってセブンスターは何回も聴きます。
デビュー当時、触れ込みは日本版ベックと言われましたが
僕はベックというよりはブライアン・ウイルソンだって思ってます。
孤独感も中村一義の1つのテーマだったんですが
良い仲間と知り合えて良かったです。
ついにここまで来たんだね
★★★★★
孤独な宅録の天才が、ついに最高の仲間たちと巡りあい、美しいバンド・サウンドへ。
絵画から音楽に転向し、一時は成功しなかったら死のうとまで考えたという彼が、ここまでやってきた苦しみは決して無駄ではなかった。
一曲一曲聴くうちに、生きることの喜び、音楽を通して表現することの喜びが伝わってくる。
初期の中村一義を「唄い方が嫌」とか「暗い」とか敬遠していた方も、ぜひ一度聴いてみて下さい。
人ってこうやって変わっていけるんだなあ、と思えます。