そう、やはり民生はアルバムでこそ真価を発揮する。似たようなマイペースなシングルばかり連発して…なんて、ちょっと舐めにかかっているワカモノたちよ、急かずに聴いてみることをオススメする。30代後半。不惑にはちょっと遠く、しかし名状しがたい優しさと覚悟が、男も女も惚れさせる。(石角友香)
だから奥田民生知ったときは本当に嵌まった。
ゆるーいようで本当は余裕ある硬派な人だったから。
おかんが「呑気な人にしか見えない」と言ったときも
ふふふ、ちゃうのだよ、と内心にやにやしてた。
“意地”は刀のようなもので、出しすぎては人は近づかないし
出さないでいると錆び付いてしまうと説いたのは葉隠れだったと思う。
奥田民生ほどそんな刀の使い方の巧い人はいないんじゃないだろうか。
そしてこのアルバムのバランス感覚も素晴らしい。
何と言う、という物申す、が、やんわりとビブラートに、ポップに
包まれた様をまざまざと見せ付けてられて
また内心笑ってしまいそうだ。
やばいよー
出だしの2曲聴いただけでイキそうだった。
まじやばい・・・くらくらする・・・
注!:これ、バリバリに気取ったお兄さんにやられたら薄ら寒くてひきます。
甘ったれた自己陶酔のないこの年齢の民生がやるからいいんです。
そして、このごに及んで「歯」なんててきとーなタイトルで
引き算をするような真っ当な羞恥心もさすがです。
民生が言葉にしなくたって、分かる人には分かるよ~!