言われる事は尤もだが…
★★★☆☆
マイケル・ムーアばりに米国の横暴振りに一撃を加えんとする、芥川賞女性作家による筆誅エッセイ。しかもこの人、夫君がユダヤ系米国人で、今でも米国に在住されている。だからこそインサイドから見えるものがあるし、自らの戦争体験があるからこその切なる非戦、平和への願い等も良く解るのだけど、こんなに怒りに身を任せたような文章ばかりを読まされると、甚だ息苦しさを覚えざるを得ない。いやもちろん、取り澄ましたジャーナリズムより、市民としての素直な感情、ならびに行動する事も大切だと言う彼女の意思は充分汲めるのだけど、その「熱さ」に引いてしまう自分は平和ボケしているのだろうか
「そのとおり」を連発してしまいました
★★★★☆
個人的に”そのとおり”とう感じで共感できる内容でした。この作家さんの本は初めて読みましたが、素直におもしろかったです。
アメリカというわがままな国に対して、まさにズバっと切るようなコメントが印象的でした。
アメリカ現政権のグロテスクさを書く
★★★★★
前作、「なにもかもわやですわアメリカはん」に続き、怒れる著者がブッシュ政権のグロテスクぶりを簡潔にエッセイにまとめている。日本でもニュースを通じてその片鱗は伝わってくるものの、アメリカ国内の情報をこうして読むとあまりの深刻さに寒気がする。
米谷氏は在米40年を越え、大変な子育てのことも著書に残されている。ご主人が知識階層のアメリカ人。
情報化社会といってのべつまくなしに英語放送が見られても、英語力不足のみならず、アメリカ政治の仕組みもわからない。 ワシントンの不気味さを、こうして日本語で伝えてくれる気概に敬服するとともに感謝している。
舌禍事件を何度おこしても開き直る政治家。
どさくさに紛れて昇格してしまう省庁。
我が国もなんだか雲行きが怪しい。
自分にできることは何か?
せめてこのような本を手にとり、我が子にも読ませ、民主主義の権利と責任を考えていきたい。
米谷さん、まだまだ元気でご活躍ください!