夜更けに素敵な1枚。
★★★★★
ドイツはミュンヘン出身、現在アメリカ西海岸を拠点として活動の
スムーズタイプのジャズギタリスト。
98年30代でCDテビューだからかなりの遅咲き。5作目になるのかなっ。
アール・クルー、ウェス・モンゴメリー、チェット・アドキンス、ピーター・ホワイト
系統の巧さにニルス独特のエレガントスタイルをブレンドしたギターが今作でも愉しめる。
タイトルソングは適度なグルーブ感が絶妙でイカシテル。
全体的には軽めのファンキービートに今までの作品よりソリッドで
エッジの効いたギターを乗せベタベタのFUNKでもR&Bでもなくあくまでも
ニルス流コンテンポラリーなスムーズジャズが聴ける。
さりげないんだけれどオリバー・ブラウンのパーカッションをはじめとしたリズム隊が
アルバムのクオリティを高めている。T-6 はホール&オーツのカバー 。
ハイライトは T-9 から唯一女性ヴォーカルを起用した T-10 への流れかな・・・。
光沢と憂いを帯びたニルスのテクニカルなギターがタップリ、夜更けに素敵な1枚。