ベテランロックギタリストのChar が、初の全曲インストゥルメンタルアルバム(イギリス録音)をリリース。壮大な景色が目に浮かぶすがすがしいアップナンバー<1>、モダンロック調のギターリフで押しまくるへヴィな<2>、スティーヴィー・ワンダーのロマンティックなカヴァー<6>、爽やかでジャジーなフュージョンサウンドの<7>(テレビ朝日系『ニュースステーション』テーマソング)など、変幻自在のグルーヴィなギタープレイが楽しめる。(依本美幸)
やりたいことをやっているんだけど
★★★★★
それがまたいい。
こんないいアルバムが2002年に出ていたなんて。A Fair Windにつられて買いましたが、全曲いいです。BGM以上のチャーのギターがすごいです。基本的にはメロディアス路線。しかも、チャーがベースやキーボードも演奏しています。
歌の重要性。
★★☆☆☆
ギタリストとして評価の高いチャーですが、それでも一枚全てインストというのは厳しかったのかもしれません。BGMのような作品を意識していたのかもしれませんね。ジェフベックのようにプロデューサーを迎えたら、もっと違う側面が出てきそうですね。悪いアルバムではありませんが、こういう演奏ならチャーの作品を選ぶ必要は感じません。Shadowsのハンク・マーヴィン(?)やベンチャーズを想像しました。
ジェフベックっぽさも狙ったのかと思いますが、これに関しては完全にはずしていると思います。かなり荒削りでしたが、ギターメインのMUSTANGや、PSYCHEといった作品のほうがチャーらしくてお奨めです。
辛口ですがご容赦ください。購入して幾度も聞いたうえでの感想です。
With a good producer, Char could have made it better...
★★★☆☆
うーむ...Charは素晴らしいプレイヤーであるが、どうもスタジオではその本領が発揮できない嫌いがあるように常日頃から感じる。彼には良いプロデューサーが必要なのではないか? それにプリプロのようなものよりやはり緊張感のあるバンドが。というのはチャーの本領はやはり生々しい即興性にあると思うからだ。例えば以前テレビで見たポール・ジャクソン、コウプリー、小島との演奏は素晴らしかった。またマスタングのような不完全なギターを操り、絶妙のタッチ、タイム感で繰り出すアドリヴのフレーズの素晴らしさ! それにはもう「侘び、寂び」というような凄みすら感じた。また番組「音楽は世界だ」で見せた、「ネイビーブルー」のソロにはエフェクツ(ケンタウルスやコーラス)の夾雑感はあったにせよ、昨今のギタリストの誰も持っていない生々しいタッチとタイム感、そしてイナタさがあった。しかし残念なことに、このアルバムにはこれらの美点がほとんど感じられなかったのである。
55歳の母をも魅了するサウンド
★★★★★
予備知識の全くない母親に聞かせたのですが「ねえ、この人誰???」と質問されて、Charのことを説明・・・「このアルバム凄くいいねえ、爽やかで気分が晴れるわ」と55歳の母が言いました。私は長年Charさんを追いつづけていますが、このように予備知識のない人にも受け入れやすい内容で、大変よいと思います。欲を言うなら、もうちょっととんがっててもいいかなー・・・不良な部分をいつものように出してくれたらって思いました。でも、母も私も大満足のCDです。Charさん、いいアルバムをありがとう~!
全曲インストながら飽きさせず一気に聴かせるアルバム・・・素晴らしいです!!
★★★★★
2002年リリース。正直このアルバムはあまりにもジャケが爽やかで(笑)後回しにしていたのですが、後悔してます・・・「Mr.70’S」のコンサートで、とにかくヘヴィだった2曲目「HEAVYHEADWIND」がこのアルバムに収録されている事を知り、すぐ購入しました(とてつもなくうねるグルーヴが凄かった!!)。1曲目ジャケ通りの突き抜ける爽やかさのタイトルトラックとこの2曲目のギャップは、とても同じギタリストが(笑)弾いているとは思えませんよ・・・それにしてもこのギターは、日本人じゃないよなあ。6曲目はスティーヴィーワンダーのカバーで、ストリングスを配した大人のインストゥルメンタル。8曲目「SHIPPINGOUT」の曲構成のセンスは流石・・・ギターもカッコいい!!よくクレジットを見るとサイケデリックスのツアーギタリスト:ニールテイラー(Ac-G)の名が・・・いやあ懐かしい(笑)!!基本的にジムコプリー(Dr)との共同作業で制作されており、Charの彼に対する信頼感がひしひしと伝わってきます・・・キーボードとしてコジマヨシノブ氏が参加しています。このアルバムと「Mr.70’S」は、大傑作ですね・・・しばらく聴きまくり!!余談ですがこのアルバムのジャケを見るとメチャクチャ老けた印象ですが、ライブではまだまだ若々しくて凄かったです。いいアルバムです、必聴!!