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ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)

価格: ¥998
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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発想は面白いです。 ★★★☆☆
キワモノ系のミステリー。
文章はまったく悪くはないのですが
その要素と言うか構成に問題がありましたね。
タイトル負けの感が否めない作品でした。

トリックが非現実的なものを
使ってしまったのが非常に痛いかな。
まあ発想は買いますが。
それだったらもうちょい別の手法が
あったようなきがします。

本当に文章は
手法を変えれば十分通用する作品です。
そんなにトリックがあれでも
読めないという作品じゃなかったですし。

ただし、反則を犯したので
評価はここまでです。
実は2番煎じ ★☆☆☆☆
そもそもこれを「トリック」と呼んでいいのか?
仮にトリックと呼ぶとして、超自然を取り入れたら不可能な設定など何もなくなるのでは?
実際に新聞に連載されて、それをリアルタイムで読まなければ、「読者が犯人」が成立しないのでは?
書き下ろしで本にしてしまっては、読まなくても本を手にした時点で書かれた結末が存在しているのだから、このトリックは成立しないはず。

それよりも、出版の前年に放送されたドラマ(銭形雷)で、ほとんど同じトリックが使われてた。
つまり、まったく新しいトリックではない。
ドラマの方が、(録画は別として)「リアルタイムで見ている」という要素があるだけ、トリックが成立しやすい。

もう一つ
幼なじみの少女の行動がご都合主義だし、死ぬ必要があったとも思えない。
もっとも、この少女の人間をちゃんと描いてしまったら、ストーリーが破綻するかも。
究極の不可能トリックに挑戦したその心意気やよし ★★★★☆
突っ込みも覚悟した上で、「読者が犯人」という究極の不可能トリックに挑戦したその心意気やよし。

著者も本書の中でその不可能性に言及しているが、「本を読んでいる読者」が作中人物を殺害するなんて事はあり得ない訳で、それをクリアするためにはかなり牽強付会なトリックになるだろうと予想できる。そして実際「読者に殺されるためのあるご都合主義的な条件」が被害者に設定されている。それに厳密には「この本を読んでいる読者」が犯人とも言い難いのだが、まあそれでもこの難しい挑戦に対して一応は納得のいく落とし方だった点は評価。

ただ、個人的にはそのメイントリックよりも、全体の構成に不満アリ。

まあそれでも究極の不可能トリックに挑戦したチャレンジ精神は素晴らしい。それなりに成功もしているので敢闘賞として☆4つ進呈。
《読者が犯人》パターンの新機軸 ★★★★☆

《読者が犯人》の究極のトリック――と、タイトルでぶち上げてみせる心意気が痛快。

普通に考えて、現実の読者が作中人物を殺害するなんてあり得ないわけで、いわば
“負け戦”は必定。読者の期待を煽っているぶん、その反動として突っ込みを喰らうの
も計算のうち、というのが心憎いじゃないですか。


とはいえ、イロモノめいた一発ネタに反し、文章は端正で、構成も緻密。


SF的設定や《信用できない語り手》が導入されていることで、アンフェア感
を覚える向きもあるのかもしれませんが、個人的には十分、許容範囲でした。

何より、新聞の連載小説というメディアの扱いが秀逸です。


ところで、本作が作者の処女作だったわけですが、もし本作が刊行されたその日
に、作者が××すれば、本作のトリックは実現した、ということだったのでしょうねw




あーそういうことね ★★★★☆
ラスト近くまでトリックは明かされないので興味を保ったまま読み進めることができます。
大ネタのトリックを惜しげもなく挿話に使ってるのも豪気で良いです。
惜しむらくはメイントリックと絡めて使う工夫がなく挿話に留まっていることです。
(ある意味メイントリックの補強に使われてはいますが、、、)

メイントリックについては、レビューのタイトル通りです。
一級のメタフィクションを読んだ時のような感動はありません。
しかし酷評されるようなものでもありません。
ラスト近くまで興味を持続させられましたし不可能トリックに挑戦した意気は買いです。
次の作品も読んで見たいと思いました。