イールマンのフリージャズ的なホーンも、ジェフのFUNKギターらしいカッティングも、リチャードの変態キーボードもどれも狂ったように自己を主張してくる。テリルの一度聴いたら耳について離れないヴォーカルもそうだろう。しかし、それらの目立ちたがりがムーアのドラミングの下で主張したり調和したりを繰り返していく。これこそがまさにジャムセッションだ。
辣腕ドラマーの最重要聴きどころはデューク・エリントンのカバー、8曲目後半のドラムソロ。コレを聴いていると何故だか笑えてきてしまう。可笑しいのじゃない、「うれし笑い」というものだろうか大声で笑ってしまいたくなる。ムーアのドラムはボクの神経までもおかしくしてしまうのだろうか?
その他、アラン・トゥーサンの#10、#11はブラック・サバスのカバーと聴きどころ満載。