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We Love Em Tonight

価格: ¥726
カテゴリ: CD
ブランド: Sbme Special Mkts.
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対立と調和の二律背反 ★★★★★
2001年、ニューオリンズのライヴの殿堂「ティピティナ」でのライヴ。正直言って音質がいまいちモコモコしている。しかしそんなことは5秒ぐらいで忘れてしまうくらいに怒迫力なアルバムだ。これがジャムセッションの緊張感というものか!? と納得させられるアルバムだろう。とはいっても地元ニューオリンズでのライヴ、自然と気楽になってしまうもの、しかしその地元っぽいリラックスした部分も効果的だ。陰と陽、静と動、対立と調和の二律背反が随所に見られ、聴くものの耳を刺激してくれる。

イールマンのフリージャズ的なホーンも、ジェフのFUNKギターらしいカッティングも、リチャードの変態キーボードもどれも狂ったように自己を主張してくる。テリルの一度聴いたら耳について離れないヴォーカルもそうだろう。しかし、それらの目立ちたがりがムーアのドラミングの下で主張したり調和したりを繰り返していく。これこそがまさにジャムセッションだ。
辣腕ドラマーの最重要聴きどころはデューク・エリントンのカバー、8曲目後半のドラムソロ。コレを聴いていると何故だか笑えてきてしまう。可笑しいのじゃない、「うれし笑い」というものだろうか大声で笑ってしまいたくなる。ムーアのドラムはボクの神経までもおかしくしてしまうのだろうか?

その他、アラン・トゥーサンの#10、#11はブラック・サバスのカバーと聴きどころ満載。