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魂の殺人―親は子どもに何をしたか

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新曜社
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しつけ・教育という名の暴力 ★★★★★
 この本に出会って、かれこれ13年ぐらいの歳月が経過した。今日読み返すと、補注が必要かもしれない。fMRIが登場し、脳内伝達物質の研究がすすんだからでもある。
 本書には、親や教師がしつけや教育を口実に、子どもを道具にして、どのように自己満足や支配欲を満たしてきたか、そして、世間がそのような行為をどうして黙認してきたかが克明に書かれている。また、しつけ・教育の名を借りた虐待が、子どもの心にどのような発達上のゆがみをもたらすかが書かれている。しかし、逆境に育ったすべての子どもたちが、連続殺人犯になったり精神疾患を患うわけではないという事実があることを視野にいれねば、問題の本質を捉え損なうであろう。今日では、環境と個性の相互作用が発達や人格形成を促すと考えられている。
 本書はアリス・ミラー自身がフロイト派と決別する時期に書いたという本だけあって、後期フロイト理論への批判書として読むこともできる。
親であり子であり人間であることの苦しみと向き合うために ★★★★★
人間である以上、だれかに育てられなければ生きていけないため、生存のために子供は命がけで必死に親に愛されようとします。それが無意識に子供をむしばみ、それが連鎖していくのです。精神医学の現場にいて最も難しい課題です。いい親にみえそうな人ほど、非情なほど子供には恐ろしい要求をし、殴り、尊厳を奪い、人間性を奪い、
そんな親を子供は心からかばって夢中に愛しているのです。親になった方、親になるまえのかた、どんな本、育児書のまえにこれをおすすめします。どんな医学部の授業より、この本をよむべきでした。
真実です ★★★★★
この本を読んで、「子供は親にされたことがわからない」と言う視点はものすごく大切な視点と考えるようになりました。「わからない」のは幼いため、抑圧するためなどなどの理由からですが、あまりに「わからない」ままになったり、事実と違っていたりすると歪がでるんですね、大人になって。作者の方すごいです、洞察力に感服します。訳者の方にも感謝感謝です。
私にとって、この本は本当に読む価値がありました。
すべての親御さん、すべての先生方に読んで頂きたい。 ★★★★★
体罰が子供にどのような影響を及ぼすのかを具体的な事例を挙げて解説した本です。まだ読了していないのですが、この本を読んで学んだことをいくつか挙げます。

1.人は殴られて、人の殴り方を覚える。

2.殴られるから子どもはそれに恐怖し嘘をつくが、その嘘を子どもから追い出す為に大人は殴る。それは矛盾である。

3.子どもは殴られても、殴った大人に感謝しなければならない。そんな無茶な要求が大人にされることはない。

4.体罰を行う大人は、子どもに自分の子どものころの姿を投射している。子どもに体罰を加えることによって自分の少年時代に受けた教育(体罰)を肯定し、自分を教育した大人を肯定している。そして自分の中にある「子どもの自分」を再度殺しているのだ。

5.体罰を行う大人の姿は、かつての大人たちに差し出さなければならなかった権力を取り戻そうと奮闘している姿である。などなど。

日本が戦争という道に走って行ったのも、天皇という強力な父権性をもった人間に当時の人々が自分の親や恩師の姿を重ねていたからではないでしょうか。

この本を読むことは自分の少年時代と向き合うということですから、人によってはとても辛いことだと思います。しかしその辛さを選んだ人はきっとだれよりも心を深く理解する人になるに違いありません。どんな心理学や教育学の本を読むより先にこの本を読んで欲しいです。
とても良い本です ★★★★★
疑問だった事を、一つ一つほぐしてくれるような丁寧な内容でした。

もしも世界中の全ての人間が、この本を読んで、真に理解を出来る
ならば、今とは全く違う世の中になるのかも知れないな〜と、読みながら
思いました。

臨床心理に興味が無い人でも、もし子供を持つ方ならば面白く
読み進められるのではないでしょうか。