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Blue Light Til Dawn

価格: ¥827
カテゴリ: CD
ブランド: Blue Note Records
Amazon.co.jpで確認
   カサンドラ・ウィルソンはポストモダンなジャズシンガーであり、ジャンルにこだわらずコンセプトに基づいた選曲をする。もし彼女がレーベル色の強い90年代ではなく、70年代にデビューしていたならば、メインストリームのポップ・ディーバとして位置付けられていただろう。しかし彼女の力強い歌声と天才的な表現力は、まぎれもなくジャズシンガーそのものである。彼女は思うままに素材を選び、自分のイメージで作り変えてしまうことができるのだ。ロバート・ジョンソンのカントリー・ブルース「Come On in My Kitchen」「Hellhound On My Trail」、ソウル・シンガー、アン・ピーブルズの「I Can't Stand the Rain」、チャールス・ブラウンの極上R&B「Tell Me You'll Wait for Me」、ジョニ・ミッチェルのメロディックなポップス「Black Crow」、バン・モリソンの「Tupelo Honey」、そして彼女のオリジナル「Redbone」やギブ・ウォートンのスチール・ギターをバックに歌うタイトル曲など実に多彩。(John Swenson, Amazon.co.uk)
さすが!カサンドラ ★★★★☆
このCDだけ持っていなかったので購入しました。
TOWER/HMV等で探しましたが古い作品なので置いてなかった。
やっと聴く事が出来、納得です。
本能を刺激する声とリズム ★★★★★
1993年作品。ひたすら深く沈み込む声と音楽の凄みに圧倒される。

カサンドラ・ウィルソンは米ジャズ・シンガー。年齢からすると既に大御所に入りつつあるが、ジャズの範疇に留まらない幅広い
ジャンルからの選曲やプログラミングを導入した作品を発表したりと、常に新しいことに挑戦する姿勢は素晴らしい。
本作は、彼女が十代の頃慣れ親しんだフォーク・ブルースのカバーを中心に構成されたもので、次作「ニュー・ムーン・ドーター
」と共に彼女の代表作に挙げられる作品。個人的には最も好きな作品だ。

何より素晴らしいのがカサンドラの個性的な声だ。彼女の声を初聴で聴かれる方は男声かと感じられるかもしれない。しかし低
域でうごめく、チェロの音色のように彫りの深い声には官能的なオーラが宿り、一度惹かれたら離れられない魅力を持つ。
また本作でプロデューサーのクレイグ・ストリートが用意した音楽がまた秀逸だ。基本ギターを中心としたピアノレスの構成だが
、曲によってヴァイオリン・アコーディオン・パーカッション隊等を適宜加え、全体的にささくれ立った感じだが、実にリズム豊かな
作品に仕上がっている。

冒頭の「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ」で奏でられる、文字通り「ブルー」なギターの前奏とカサンドラの陰鬱な歌い出し
が、ガラリと場の空気を変えてしまう。「チルドレン・オブ・ザ・ナイト」での、黒人音楽のルーツを見るような呪術的な雄叫び声と
躍動的なパーカッションは、思わず本能を刺激され血がたぎる。意表を突くのはジョニ・ミッチェルの名曲「黒いカラス」のシュー
ルなアレンジ。挿入されるカラスの声らしきパーカッション音と、自在に飛び回るクラリネットの旋律が独特。終曲の「アイ・キャン
ト・スタンド・ザ・レイン」はカサンドラとギターの2重奏。雨によって喚起される苦い過去に激しく苦悩する主人公を、カサンドラの
情熱的な歌と激しく掻き鳴らされるギターが絶妙に表現する名カバーだ。

驚く程暗い色で統一された作品だが、彼女の声の魅力が全開となった名作。未聴の方は試聴をしてみては如何だろうか。
新たな創造の世界へ ★★★★☆
ブルーである。執拗なまでにブルーである。
この一貫した世界に連れ込まれると、もはや身動きが取れない。
息苦しいほどである。

しかし、昂った緊張感の中で一度ため息をつくと、
これほど安楽な世界は無いことに気付く。

これは、物質的な富の獲得とともに失った精神性を省みる試みである。
それゆえむしろ聴く事を苦痛に感じる音楽ということも出来るかもしれない。

参加ミュージシャンたちの奇才ぶりが光る! ★★★★★
人気実力ともに第一級のヴォーカリスト、Cassandra Wilson。そのブルース・フィーリング溢れる歌と絶妙な選曲の素晴らしさはもちろんですが、ここで特筆したいのはバックのミュージシャンによるサウンドの妙です。

5曲のアレンジとギターを担当しているBrandon Ross。アルト・サックス奏者Henry Threadgillのサイドメンを勤めたこともある、フリー/コンテンポラリー系ギタリストですが、この人の非常にユニークな才能がこの作品に多大なインスピレーションを与えています。変則チューニングを含む各種アコースティックギターを駆使した、美しくかつざらざらした、クールでありながら青い炎をイメージさせるような情熱を秘めたパフォーマンス。Rossのこのような演奏は(私の知る限り)、引き続き彼がアレンジを担当したCassandraの次作 "New Moon Daughter"と本作以外では聴けません。

Ross以外にもCharlie Burnhamのすすり泣くようなヴァイオリン、Olu Daraの呻くようなコルネット、Don Byronのユーモラスながら物悲しいクラリネットなど、知っている人には堪らない超個性派ミュージシャンたちの競演が光ります。フォーク・ロック系シンガーソングライターChris Whitleyがトラック12で熱くかき鳴らすリゾフォニック・ギターのボトルネック奏法も必聴。

これだけの才能を人選しまとめあげたのは、プロデューサーCraig Streetの手腕、でしょうか。録音も最高です。