期待はずれ
★☆☆☆☆
坂口安吾の代表作2本のマンガ化は、凜野ミキ版、近藤ようこ版、TVアニメ「青い文学」版に続き、この数年間で4回めになりますが、その多くがBL系・ツンデレ系なのが残念です。今回のもご多分に漏れず。
幻想イメージをいかに描くか、耳男の彫るバケモノにどれほどの迫力が出せるか、
見所はわかりやすいので、各作家の表現力を比較してみたいところ。
飛び抜けていたのは近藤ようこさんのビッグコミックススペシャル2冊本だと、
個人的には思っています。これを超える「桜の森」「夜長姫」はなかなか描けないでしょう。