本物のプロフェッショナル探偵の書いた本でした!
★★★★★
小原さんは35年のキャリアがあるという。ほとんど探偵なる職業は、テレビや小説に出てくるイメージが強く、実態を知らなかったのは私だけではないと思う。
実際の依頼内容を読んでも、本来相当ドロドロするような実話なのに、読後感が良いのは、小原さんの真面目な態度と信念によるからだろう。本文中に、北芝さんが書いていたが「意外なことに小原氏の雰囲気からは探偵歴35年というキャリアが感じられない。これはすごいことなのだ」この本を読むと何故すごいことなのか、その理由がわかります。
人間の裏や実態をいやというほど見ながらも、人間に対する温かい思いやりが感じられ、途中涙したりして、さわやかな読後感でした。
探偵はもともと裏家業って感じだけど、これを読むと深さが違う!
★★★★★
人の秘密は密より甘いなんて思っている人は多いと思います。その秘密を探るべく陰に潜みながら情報を得ていく、魅力的なお仕事といえば聞こえは良いが、何と大変な仕事なのだろうとこの本を読んでみて初めて分かりました。それでも人気のある職業の上位ランクに入るくらい、苦労以上に魅力のある職業であることをこの本はしっかり伝えてくれます。カッコイイばかりが表面化する職業の代表みたいに聞こえる探偵さんは、実は地道な情報収集家だったり、親身な人生相談の聞き役だったり、さらにはストレスのはけ口だったりと、とにかく人間の一番くさいところへ敢えてメスを入れる、そこの醍醐味を、くみ取れる読みやすい一冊になっています。
人情味溢れる探偵さん。面白かったです!
★★★★★
探偵業って、ふつうに生活していたらあまり縁がないし、
正直言ってダークな印象で何をしているのか、よくわかりませんでしたが、
本書を読んで探偵さんのイメージがいい意味で、がらっと変わりました。
どろどろした男女関係に巻き込まれたり、
やくざに絡まれたりというハードな場面などは、確かに想像通り。
でも、真摯に依頼人と向き合い、そのココロにダイブするような著者の現役探偵・小原さんの、人情味溢れるお仕事ぶりは好感がもてるし、リアルな探偵さんって、テレビなどとは違って実はとっても地味で、すっごく真面目で誠実じゃないとできないんだなあと思いました。
どこかホッとするような読後感。あっという間に読めてしまうのでオススメです☆