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ナイロビの蜂 [DVD]

価格: ¥3,990
カテゴリ: DVD
ブランド: 日活
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   外交官のジャスティン(レイフ・ファインズ)は、妻テッサ(レイチェル・ワイズ/本作でアカデミー賞助演女優賞を受賞)と駐在先のナイロビで暮らしていたが、ある日突然テッサが殺人事件で死亡したとの知らせが届く。疑念に駆られて真相を究明しようとするジャスティンは、やがて世界的な陰謀と対峙(たいじ)することになってしまう…。
   『シティ・オブ・ゴッド』で注目されたフェルナンド・メイレレス監督が、現実にアフリカで起きた事件を題材にしたジョン・ル・カレの同名小説を原作に、壮大なスケールで描く力作サスペンス映画。劇場公開時はまるでラブ・ストーリーのような宣伝がなされていたが、実際はアフリカを食い物にする者たちの傲慢さや、それゆえの重々しい衝撃的悲劇を前面に打ち出した社会派映画で、その中から夫の妻に対する愛情をじわじわと醸し出していくといった構造である。結末がアメリカ映画らしからぬところも妙味。ただし、妻のキャラクターには賛否あることだろう。(増當竜也)
リアルなアフリカとの狭間 ★★★★☆
原題の方が宜しいかと思ってしまいます。

真実に基づく映画だと思ってしまいましたね。
だって、本当にありそうだし、スラムもリアルですし。
外交官という治外法権が許される立場、苦しむ人々を真剣に助けようとする草の根活動の人々。
難民、そして内戦。
若干、アフリカをステレオタイプに描き出しているようにも思えますが、そこに映し出される子供の笑顔、キラキラした目は映画用ではないリアルでしょう。
貨幣経済という市場経済主義の中で翻弄される、本来穏やかで心優しい沢山のアフリカ人がいる事を知ってもらいたいと思った映画でもある。
草食動物の闘い方 ★★★★★
また2日後にね」と言って妻は機上の人となり、そして二度と戻ってこなかった。
夫は妻の死の真相を追いかけます。それは図らずも妻を殺したものとの闘いとなります。

水鳥の飛び立つ湖畔、アフリカの美しく、また一方では乾いた酷薄な自然、大地は広いのにそこに住んでいる人々は貧しい。
今もここまで酷いのかと驚かされるアフリカをめぐる状況、カットバックを使った過去の説明のうまさ、場面切り替えの妙などは、とりあえず置いておきます。

ラブストーリーだと思いました。
お話の最初の方で、情熱的で信ずる所に忠実なあまりしばしば暴走してしまう妻を、R・ファインズ扮する夫は扱いかねているように見えました。
妻の方では、物静かで端正な夫を物足りなく思っているのでは、とも。
でも、妻が内緒で撮った夫のビデオを見たとき(内容は、フツーこういうのは夫が妻のを撮るもんでしょーという内容でした…)、たぶん一回り以上年上の夫を、妻がどんなに可愛く思っていたか、守りたいと思っていたかが分かりました。

例えるなら、夫は草食動物。ラクダでどうでしょう(まつげ長いし)。
妻はメスライオン。御存知の通り、ライオンはメスが狩をします。妻に守られてしまう夫。
そんな繊細でヘタレな男を演じさせたら、R・ファインズは右に出るものがない(かどうかは知らない)。
さすがは(?)英国産というべきか、米国の男優にこういうキャラクターは難しい気がする。
R・ファインズファンと繊細なヘタレ男の好きな人は見るべし。
かなり重く見応えのある映画です。 ★★★★☆
実話が元になっているのでしょうか?裏社会の現実を描いたような映画で、リアリティのある大変見応えのある映画でした。ストーリーの進行方法(結果を先に見せてから話をなぞっていく)やほとんどがフリーハンドで撮られてあるなど観せ方の工夫が凝らしてあり、観客を飽きさせない映画作りがしてあるのがちゃんとわかりました。しかしながらアフリカを題材にした映画のほとんどすべてに「飢えや貧困、紛争」のシーンが描かれてあり、地球の裏側の遠い国々のこれらの出来事のすべてが「ほんまもん」である事は疑いの余地はなさそうです。よくはわからんが今の東南アジアに工業技術を提供し沢山の工場を作ったように、アフリカにもそういった工場をたくさん作ってTVやPCを作らし国をうるわす事は出来んのかなぁ?人件費が安く家電製品も安くなっていいと思うんじゃが(笑)。
ええ映画やわ。まじで泣けました。 ★★★★★
 この映画、いわゆる利益のための製薬会社の陰謀という至ってよくあるストーリーと相成っています。

 もちろん、この製薬会社、利益のためならば人の命なんか何とも思わない冷血会社。

 今回、その冷血会社にねらわれた国こそ、ケニア。

 ケニアで、副作用のある新薬検査がおこなわれている、そこに主人公で外交官ジャスティンの妻で情熱家テッサが黒人の医師と一緒にその陰謀を暴くために大活躍するわけです。

 そんなとっぴな姿、もしかしたらその黒人の医師とデキてるかも。

 心優しいジャスティンは、そんなことをテッサに迫ることもできない。
 
 テッサは、そんなジャスティンを後目にドンドン突き進んでいく。

 そして、テッサの死。

 てっきり、左巻きの革命女のどんどこどんかと思ったけど、やっぱり、名作ってのは、良い意味での意外性があるんです。

 この映画、テッサの死から始まるストーリーなんです。

 主人公、テッサの死の真相を探る内にテッサの自分への深い、深い愛を知るんですね。

 その描写もうまいカメラワークで感動させられて、という訳で、良い意味での意外性がばっちりある本作品は、文句なしの今回の評価と相成ったわけです。

 ちなみに、この映画、所々、泣かせる場面がある。

 たとえば、飛行機で、黒人の子供が降りるシーンも(確認してくださいね)涙を誘うものがありました。
愛に殉じる男の背中 ★★★★★
 正直DVD裏面のあらすじを読んだ時、妻の失踪に絡んだラブストーリーだろうと軽く考えていた。またアカデミー賞受賞作との予備知識もあったので選んだのだが。

 あらすじ

 外交官のジャスティン(レイフ・ファインズ)が気の強いテッサ(レイチェル・ワイズ)と出会い恋に落ちる。二人は結婚してアフリカのナイロビへと赴任するのだが、テッサは次第に貧民街を出歩くようになり外交官である夫と気持ちにずれが生じてきていた。そんな時旅行中であるはずのテッサの訃報がジャスティンに届く。妻はなぜ殺されたのか。その真相を調べるうちにある巨大企業の陰謀を知ってしまう。そのときジャスティンが選んだ道とは……。

 私見終わった後、うな垂れました。悲しくなりました。二時間前までの高揚感が嘘のように。でも主人公達の相手に対しての真摯な愛情に救われました。なぜこんなに強く人を愛せるのだろうと。最後の方でテッサの亡くなった湖畔に佇みながらジャスティンは彼方を見つめていました。激昂することもなく叫びだすこともなく、ただただ静かに見つめているのです。そこには狂おしいまでの愛の強さがありました。彼の背中に殉じることを選んだ静謐さが感じられましたね。必見の作品です。

 そしてフェルナンド・メイレレス監督は主人公にはあえて語らせなかったメッセージをクライマックスにある人物の言葉で私たち観客にストレートにぶつけてきます。今の日本に住む人にとっては大前提であるはずの「命は最も尊いもの。命は平等である。」を根底から覆すメッセージをものすごい剛速球で。

 胸が痛くなりました。