ＣＧ全盛の今日に於いて、モーションアニメーションという手法は映像的には見劣り
するのかもしれません。しかし、人形であれ着ぐるみであれ、そこに確かに存在する
というリアリティーは、決してＣＧでは出すことができない独特な質感をもっています。
「スターウォーズ」でのヨーダは、まさにこの違いを如実に語ってくれます。
エピソード1〜3でのＣＧによるヨーダよりも、エピソード5・6、殊更6での、
まさに命尽きようとしているヨーダが苦しそうに咳き込むシーンなど、「これぞ“映画”」
と唸らせられるだけの説得力をもっています。
この作品に登場するモンスターも、動きや造型こそ、「作り物」であることが明白ですが、
考えてみてください。「作り物」が動きだす…。それこそがこのテの映画のわくわく感、
高揚感の源なのではないでしょうか。
六本腕の陰母神・カリーのダンスは圧巻です。