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男装の麗人・川島芳子伝 (文春文庫)

価格: ¥610
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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真実の川島芳子 ★★★★★
満州事変のころ日中を股にかけて活躍した男装の麗人、川島芳子の一代記。
この本が出版されたころ、まだ芳子の同母兄憲立氏や姪御さんが存命しており
その証言が多数載っている。
あと、芳子と縁のあった笹川良一氏の回想も掲載されている。
一番の特筆は晩年の芳子の秘書、小方八郎さんの詳細な証言だろう。
とにかく本当の芳子さんを知ってもらいたいと著者に語る姿には心打たれる。
芳子の兄憲立氏もまたしかり。
他の芳子伝と大きく違うのは彼女が終戦後逮捕された後の法廷闘争に
多くの紙面を割いている事。
芳子を救おうとする小方さん憲立さんの苦闘と二つの祖国に見棄てられた獄中の中で
必死に生きようとする芳子。
涙がでるほど切ない女性の一生。

本当の彼女を知る人々は皆物故し、この本のみが残された。
中国人か日本人か。女性か男性か。波乱の人生。 ★★★☆☆
・本書はノンフィクションである。川島芳子は、清王朝の最後の王族の娘で、日本人の養女になった(但し、正式に入籍はされていなかった)。その行動力から、日本軍側のスパイ的な活動を行っている(本心は清朝の復興にあったようだが)。ただ自ら小説のモデルになったことで、その行動が拡大解釈され、それが身を滅ぼす一因になったようだ。
・著者はかなり丹念に調査しており、等身大の川島を描いている。それゆえ、センセーショナルな面白さは今一歩で、少なくとも私にとっては李香蘭(中国生まれの日本人歌手で、後の参議院議員)の自伝の方が面白い。
・川島はかなり虚栄心があったようだ。しかし、一部の人間からはかなりの人望を得ている。入獄していた時には、かつての使用人から差し入れをたびたび受けている。元家庭教師は全力を挙げて助命運動を行っている。また、自分が苦境にあるときに元の夫のことなども心配しており、我がままだけの人物でなく、立派な面もかなりある人物でもあったようだ。
・なお本書には、若干私に気にかかる言葉遣いがあり、現代の中国人に感想を聞いてみたいと思った。
川島芳子フアンに・・・ ★★★★☆
卒論で川島芳子について調べていたので、いろんな本を読みましたが、
これが一番詳しいと思います。

劇団四季の「李香蘭」にも、川島芳子が登場しますよね。

ただ、上坂冬子さんの文章がいまいちスッキリしないので、
読みにくかった。

本書を読まれる方は、「李香蘭ー私の半生」山口淑子も同時に読まれる
ことをオススメします。

まずこれを! ★★★★★
川島芳子について知りたいなら、彼女についての最初のドキュメンタリーであるこの本は外せない。今は色々親戚の方々や記念室から新しい本も出ているが、この本の価値は下がらないだろう。

彼女は確かに犠牲者ではある。実際に当時の新聞を紐解いたことがあるが、戦時中は祭り上げて大きく取り上げながら、戦後3年して彼女が銃殺されたことを伝える記事は完全に他人事。同じ新聞とはいえ、何と言う無責任、いや、日本人の無責任さを感じる。よく、歴史に翻弄されるとか、過酷な運命とかいうが、要は無責任なのは彼女を利用した人間にすぎない。

犠牲者である面を強調したいあまりか、少々筆が鈍っている部分もあるが、これは当時入手できる限りの資料と証言を集めた貴重な本だ。
読み終わって印象に残るのは、彼女の作った歌の真摯さや、「あなたの故郷はどこ」と訊かれて答えた幼い芳子の、
「お母様のお腹の中」
という言葉だ。彼女は日中のはざまに捨てられ、まさしくこの子供の頃の答え通りの人生を歩むことになってしまった。彼女に興味をもたれた方には、是非一読して欲しい本。

映画化するべし! ★★★★★
素晴らしい!本当に素晴らしい! 私はアメリカでこの本と出会いました。こんな人間がいたなんて!この人はレズビアンで、中国の刑務所中でのインタビューで”男は嫌い。疲れるだけ”と答えたところは非常に印象に残っています。ノンフィクション本としては甘い所が多々あり、上坂氏の限界も感じざるを得ないが、とにかく題材がイイ!

今まで読んだノンフィクションの中でトップ3にはいる出来です。