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渡る世間は「数字」だらけ (講談社文庫)

価格: ¥550
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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なんとなくむさ苦しい印象が ★★★★☆
別にどうでもいいことに数字を加えて綴ったエッセイです。気楽に読み進むことができました。
著者の経歴とかは知らないまま読み進めていたので、宇宙飛行士の向井千秋さんのご亭主とは本文中で知った次第。夫婦で撮られた写真がフラッシュバックのように蘇り、なんとなくむさ苦しい印象がそのままエッセイに反映されてしまいました。
なかでも秀逸なのは標準偏差の説明でした。統計学の第1歩の概念ですが、なかなか理解してもらいにくい。それをすんなりと説明しているので、今度会社の研修を担当することがあれば、利用させてもらいます。
15ページ目の謎 ★★★★★
さまざまな数字をとりあげて、それに関して書きつづったエッセイ集、というより、自分の関心のあるテーマについて書いて、そこに出てくる数字をタイトルに使ったエッセイ集というほうが近いかもしれない。どちらにしても全体おもしろい。
1編が4ページほどで、口語体で書かれているので読みやすく、一番いいのは「人生楽しくやりましょうや」という著者のスタンス。読んでいて明るくなれる。向井さんの本は初めて読んだのだが、ファンになってしまった。
電車の中で読んでなくてよかったなと思ったのは、「3本の針の教訓」。ある日、何気なく腕時計を見ると秒針がなくなっていたという話。読んでいて何度もふき出してしまった。素晴らしい教訓を含んだめちゃくちゃ面白い一編です。
で、疑問に思ったこと。本文の始まる前の15ページ目に『「数字」でわかる世間の事情』と、まるで本書のタイトルのように、ページの真ん中に1行書かれている。これは間違いなくミスだろう。最終的に決まったタイトルは『渡る世間は「数字」だらけ』なのだが、仮タイトルとして入れていたものがそのまま残ったんだと思う。これはかなり珍しいミスだ。編集者赤っ恥だけど、内容が面白いので、まあご愛敬ということにしておきましょう。