いろんな人が「声が出なくなった」とか「下手だ」とか言うので長らくこのアルバムに手を出すのがためらわれました。発売からかなりの時間が経ってやっと手にして聴いてみて思ったのが「全然衰えは感じられない！」ってことです。千里さんだけでなく、私も歳をとったってこと、といわれればそれまでですが、素敵な年月を重ねているんだろうな、って感じちゃいました。下手だとも思わなかったし、声が出ていないとも思わなかった。純粋に「素敵な千里ワールドをありがとう！」それだけでした。
1曲目でいきなり頭を殴られたような（幸せな）衝撃を感じ、それに浸っている間に2曲目のシークレット。素敵ですね。相変わらず歌詞も素敵、その上これはいい感じでジャズっぽさを取り込んでいる「千里ポップス」。きっと私は60歳になっても80歳になっても大江千里というアーティストに魅了され続けるんだろうな、と今日改めて痛感させられた一日でした。

もう１０年以上の話ですが、高校・大学と渡辺美里と合わせてよく聞いておりました。私の周辺に男で大江千里ファンはおらず寂しい想いをしておりました。
就職をしてから彼の露出度が増えるうち次第に離れてゆきました。

千里さんの下手上手な歌い方は相変わらずですが、お互い年を重ねたせいか？それが心に染み入ります。

おすすめは、「母の手」。
先日、これを聞きながら上野のホームで上野公園方向をぼーっと見ていたらうかつにも涙をこぼしてしまいました。やれやれ。
千里さんに久しぶりにやられましたよ・・・

☆は４つです。
☆５つで良いのですが、次回作品の期待を込めあえてです。

あ、千君だ…
｢ゆくとしくるとし｣を聞いて嬉しくなった。
やさしい彼がそこにいた。
私は｢ペルセウス座流星群｣が好き。
千君を100％感じられるから。

高校生の頃、大江千里ファンだった彼女に影響され彼の曲はよく聴いていました。しかし、一時から苦しそうなつぶれた声がどうも気になり、久しく彼の音楽から離れていました。ところが先日、偶然ラジオから流れてきた『母の手』という曲に号泣。この曲は昨年亡くなった彼のお母様のために書いた曲らしいのですが、偶然にも同じ境遇にあった自分の気持ちと重なってしまったのです。勿論、すぐに『ゴーストライター』を買いに走りました。ボサノバあり、ジャズありの大人なアレンジで、良い意味でこれまでの彼のイメージを裏切ってくれてます。相変わらずつぶれたような乾いた声ですが、このアルバムに関してはこの声が逆に良いアジとなっています。つぶれた声も武器にしてしまう大江千里、恐るべし。是非、‘新生 大江千里’を聴いてください！！当方のお薦め曲③ゲームオーバー、⑤大人のふりで、⑩母の手

コンサートで千里さん本人が、「最高傑作はこれから作ります」といっていたので、とりあえず今のところの最高傑作。

タイトルどおり、曲調は今までと感じが違っているが、
それだけの引き出しが、彼にはまだあると思い知らされた。

だから、何年も大江千里から離れている人にこそ聞いてほしい。
派手な衣装で踊りまくっていた、あの千里さんが！と驚いてほしいと
思う。