涙をふいた、ジョージ・ハリスン
★★★★★
アナログのライナーで、湯川れい子さんが書いていらっしゃる
ように、苦労続きだったジョージがようやく、
安息の日々を見つけ出した、という事実がひしひしと
感じられて、涙を誘われる一枚です。
新しい妻との間に子供が生れ、
気持ちだけでなく、音楽にも余裕と深み、
そして何より至福感が、穏やかに流れています。
この再発のライナーは、本人の自伝から一曲ずつの
解説を加え、アナログと違い訳詞もきちんと掲載
されているので、
ジョージが当時、どんな風に音楽や人生に対して
考えていたか、よくわかってありがたいのです。
ボーナスの「ムーン」のデモも、作った時のジョージの
感動が伝わってくるようです!!
次のアルバムでは内容にダメ出しを受け、
直後にジョンの暗殺事件がジョージを襲います。
そんなジョージの、ほんの一時の安らぎを噛みしめたくなる
アルバムなのです!!
ジョージのベスト3に入る傑作だと思います!!