そこにアメリカツアー中に空中分解を起こしたジェフ・ベック・グループから一足さきに帰国していたロン・ウッドが加入。臥薪嘗胆、モッズの神様とは決別して、新たな音で成功を目指す。そしてジェフ・ベックの元を離れたロッド・スチュワートも親友ロンを追って加入。この作品ができた。
このアルバムにはスモール・フェイセズも後のフェイセズ節もない。まさしくフェイセズとしてのファーストステップ。
渋い曲が並ぶ中、これを違和感なくこなすロッド。念願のリードギターの地位を手にいれたロン・ウッドの始動。誇りと、残された者の執念を感じさせるロニー・レインのベース、ヴォーカル。スモール・フェイセズ時代同様与えられた仕事を忠実にこなし続けるマックとケニー。
地味なアルバムですが、個人的には気に入っています。
特選は⑤と⑧。是非聞いて欲しい。