子供がいろいろな場面で自信をつけてほしいと言う願いを込めて、学校の勉強にはまだまだ直接には
必要ないかも知れませんが、先取りして覚えさせるきっかけの一冊としました。その後どうなったかと
言いますと、ほぼ全てを空で言えるようになり他の勉強にも好影響をもたらしたと自負しています。
親バカかもしれませんね。

町内会百人一首大会に出場するため、本屋に薦められて購入した。
ちびまるこちゃんの絵がついていたのでちょっとためらったが、まずは暗誦・・・と思い、
読みやすいものを手にとった。
一首一首のだいたいの意味をざっと理解してから暗記するという流れで覚えていけば覚えやすい。
西行や小野小町等詠み手の解説がマンガになっていたりするのも、
暗誦がなかなか進まないときのいい息抜きになる。
百人一首の大人の恋歌を、子供用にどう表現しているかという部分をチェックするのも案外楽しい。

子供向け、大人向けを問わず
百人一首に解説と漫画を組み合わせた本が世の中にたくさん出ています。
こういう類の本を何冊か持っていますが、
今まで読んだ中では
解説文も漫画もこれが一番面白くてわかりやすいです。

この本は明らかに小学生をターゲットにしているのですが
他の大人（中高校生以上）向けのものより
むしろ情報量も多く感じました。
どの漫画も歌の内容をふまえていて、普通に面白いのも新鮮でした。
というのも、他の本は、一首ごとに漫画一本の形式にこだわったためか
あまりにも「無理やりつけました」という感じの
全然面白くないものや、歌の内容の理解とはほとんど関係ない漫画が
結構な割合で入っているものですから。
この本は漫画が入っていない歌もいくつかありますが
意味のないものを無理やり入れるよりずっといいと思いました。

さて、百人一首ですから、
もしこれが現代語ならば小学生相手の教材としてはどうか・・と思われるような
内容の歌もあるわけです。
でも男女の情の話題を避けたら百人一首の解説になりません。
何しろ、恋という言葉は知っていても
実体験もなければ、「一夜を共にすごす」ことの本当の意味もわからない
「ちびまる子ちゃん世代」に
歌に詠みこまれた心情を説明しなければならないんですから、大変だと思います。

そのあたりも、「お子様にはちょっと・・・」という部分は
うまくぼかしつつも、けっして「逃げる」ことなく
読んだ人がその年代なりに、
なんとなく歌の表す心情が「わかったような気になる」
うまい書き方がしてあると思いました。
小学生の時にこれを読んで、さほど疑問も持たずに
「わかったつもり」だった子どもが
高校生以上になってからもう一度読むと「あぁ、これはそういうことだったのか」と
思うんじゃないかな・・・という気がします。

あまり百人一首に親しんだことのない大人や
古典の授業も苦手な中高生が
「とりあえず一冊だけ読んでみよう」と思う時も、
なかなかいいのではないかと思います。

ちなみに、私が読んだ版（2010年1月17日　第19刷）も赤染衛門は問題ないです。

小学校3年生の息子が、学校で百人一首を覚えることになったというので、購入しました。ヒマがあると、本をぱらぱらとめくっていましたが、この夏休みに百首全部覚えてしまいました。残り30首くらいになってからは、覚えていない歌のページにふせんを貼り、覚えるとそれをはずしていました。まる子ちゃんのマンガがおもしろかったこともあるでしょうが、歌の解説部分も拾い読みしたりしたらしく、けっこう知識が身についたようです。百人一首のリズムが心地よく、親も一緒に楽しみました。

以前こちらで、「赤染衛門」のページを確認してから購入した方が良いというレビューがありました。
なので本屋でそのページを確認し、子供の夢を壊すような表現でしたので購入は控えていました。
ちびまる子ちゃんの満点ゲットシリーズは子供にもわかりやすく好評のようなので、今回「ことわざ」「四字熟語」「慣用句」「似たもの漢字使い分け」を購入しました。
百人一首は大変迷ったのですが、子供に見せるのでは無く、自分が覚えるためと思い購入しました。
問題の「赤染衛門」のページですが、前に本屋で見た時と内容が変わっていました。
おそらく差し替えられたのでしょう。
わたしのようにこの一点についてのみ、購入を躊躇されている方がいらっしゃいましたらご安心頂けると思います。
お子さんに見せても夢を壊すような表現ではなくなっていますよ。