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まほちゃんの家

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: WAVE出版
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やさしくっていいかげんで繊細 ★★★★★
そんな言葉がよく似合うエッセイ。これ、女の子への最高の褒め言葉です! すてきな女の子なんだな〜と想像させます。いろいろ迷ったとき、この本を読むと心が健康になります。
不思議な天才まほちゃん ★★★★☆
とても平易な言葉で、幼い日の思い出や周囲の人々のことが、なんの気取りもなく素直に綴られていく。感じずにいられないのは、彼女の性格のよさとともに、1978年生まれながらすでに身につけている、常人を超えた人間観察力。本当に彼女は、昭和の大文士島尾敏雄の血を、色濃く深く引いているのだ。遺伝子ってスゴイ。

とりわけ父伸三氏の妹マヤさんとの、固い絆で結ばれた交流には胸を打たれる(マヤさんは、中学生になってから突然声を失い、四肢も不自由になるという奇病に見舞われた)。綴じ込みの写真からも、島尾家の雰囲気がよく伝わってくる。

いつか作家しまおまほの小説が読める日がくることを、楽しみにしたい。ただし、この本は島尾敏雄をめぐる人間関係や、「死の棘」を読んだことのない人には無意味かもしれない。
同じ世代のこんな子ども ★★★★★
しまおまほさんとは丁度同じ世代です。それを考えると、「お風呂も水道もなかった」エキセントリックな家で育ったまほさん、ご両親のポリシーを感じます。おばさんのマヤさんとの交流、人の死について思うこと、失恋、本当に繊細な人だなと思うと同時に、冷静な観察眼はさすが!と思いました。高校生のときにお昼の45分をどうやって過ごすか悩んでいたあたり、ああ、普通の高校生(そしてクラスに一人、そういう人がいるかもしれない)の夢破れた雰囲気がよく出ていました。

これからもエッセイを読みたいです。漫画で読むより人柄がしっくりとよくわかりました。
名エッセイ! ★★★★★
おじいさん(故・島尾敏雄氏)のこと、おばあさん(島尾ミホ氏)のこと、お父さん(島尾伸三氏)のこと、お母さん(潮田登久子氏)のこと。アノ島尾家の話題が書いてあるのだな、と興味本意で読み進めると、いつの間にか「何があったか」よりもしまおさんの文章の繊細さに、涙。唯一の恋の話が失恋話なのがまたよかった。失恋したての女の人なら、ザワザワする胸にソっと手を当ててくれるような、そんな素敵にリリカルな物語でした。フツーじゃないことをフツーに書けて、フツーなことをフツーじゃなく書けるのは、しまおさんの視線のブレなさのせい? あの大きな目で、ちょっと引いて、そして、じっと、じっと、いろんなことを見てるのかなと思うと、見られている方はちょっとコワイカモ。 それだけ手強い観察者です。しまおさんはこれまでの軽いタッチとは一変、はじめての本格エッセイとのことですが、今後もこういう文章を読みたいです。小説も...!?