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付喪堂骨董店〈3〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

価格: ¥641
カテゴリ: 文庫
ブランド: メディアワークス
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暗い… ★★★★☆
ひとつ除いて本当に暗い作品です。
そして救いようのない作品までありまして。
それが3つ目の作品。
その女性は事故で不幸にして
自分の交際相手を亡くしてしまったのです。


その末路は大体想像がつきますよね。
そう、刻也の体を張った努力も…
この作品は傷つき、精神を蝕まれた人が
だんだんと自分の世界に入り込み
外界まで閉ざしてしまう、という描写を
非常によく表現していると思います。


でもこの巻は間違えても
落ち込み気味のときには読まないでください。
1つを除いてギャグ路線はありませんので。
こちらの品はお客様のご要望にぴったりです。ですが、お奨めできない事情がありまして。 ★★★★★
都和子さんがまたやらかしてくれて『臭っ!』などという、なかなかお目にかかれないセリフが飛び出す【第1章】の始まり方が可笑しくて、これまでとは何かが違うような気がした第3巻。都和子さんとのやりとりが多く、その会話がいちいち笑える。そして近所の小学生として妹キャラ【麻美】ちゃんが登場、可愛げのある悪巧みをする。夢を題材にした【第3章】では、刻也にとっておそらく最も見たくないであろう、まさに悪夢を見せられてしまう。そのため、夢と判り安堵した刻也が咲に思わず大胆な行動をしてしまい、それが第4章の咲の心情に影響を与える。この、もはや恒例となった2人の【第4章】でも都和子さんがとってもイイ味を出しており、刻也と咲をからかう様がとっても良い。『アンティーク』の副作用的呪いですれ違ってしまうため、ロクに会話も出来ないもどかしさと、呪いの解く方法を知ってからの心の揺れ模様が、咲と刻也のモノローグで対称的に描かれていて実に愛らしい。結末の演出も秀逸で言うこと無しである。
第二章が秀逸 ★★★☆☆
付喪堂骨董店を舞台とした短編が四つ、という構成は今までどおり。
各話ごとに完結しているのも今までどおりなので安心して読めました。

今回の話の中では第二章「人形」が秀逸。
ほかの章が必要十分の登場人物・設定のみ存在する、いかにも一話完結らしい話であるのに対し、この第二章は設定の深さ・話の展開が抜きん出て良かったです。
第二章はもともと別の話として書かれたものだそうですし、これだけで二話分の長さをとって、もっと深く書いてもらえるとさらによかったのではないでしょうか。
親になったらわかるかも ★★★★☆
力あるモノ『アンティーク』を取り扱う付喪堂骨董店。店長の都和子、バイトの刻也と咲で営業するこの店に、今日も不思議な事件が訪れる...
「箱」その中にしまわれた、誰にも見せられない、そして、誰にも奪われたくないモノとは!? 
「人形」自身で考え行動する人形「アゲハ」。彼女を作ったのは、伝説の人形師の再来とも言われる西の人形師だった。アゲハの前に、東の人形師のお世話係「クモ」が現れ、彼女の生活を乱し始める...
「夢」自分の思い通りの夢を見られるようになったら...
「眠り姫」完全にすれ違いの生活を送ることになった刻也と咲。二人の呪いは解けるのか!?そしてその方法とは!?

今回は、切ない話が多かった。「箱」、「人形」、「夢」(、まあ、「眠り姫」もか)、いずれもそのアンティークがなければ、もっと違った結末になっていたでしょう。もしかすると、より悪い結果になったかもしれないし、よりよい結果になったかもしれない。「眠り姫」は、偶然、アンティークの力に二人が巻き込まれたわけですが、そのほかの話は、アンティークを手にした人たちが、その力に逃げているように思えるんですよねー。もちろん、その気持ちはわかりますが、そのことを知らずに巻き込まれている周囲の人たちのことを考えてみろっ!て気にもなりました。私が母親になったせいでしょうか...「箱」も「夢」もイタイです。できることなら、この先、何かを愛することで何かを切り捨てることの無い様に生きていたいものです...え?これじゃわからないって。親になってから、読めばきっとわかるんじゃないでしょうか...たぶん。
バランスがウマイ! ★★★★★
なかなか見つからず三つ目の書店の最後の一冊を購入。あぶなかった〜。

「箱」 あんなものを隠したって後々に引っ込みがつかなくなるってことは考えられなかったのかと思うけど人間ってそんなものかな、追い込まれると。 オチが少しあっさりしていたと思う。 あの首輪での刻也と咲のやりとりが面白かった。

「人形」 理解するのが難しかったけれど、切なさというか悲劇的な運命みたいなものを感じた。 現実でクローンとかこういう人形があってもやっぱりこういう扱いになると思う。 細かいことは気にしないで読んでもいいんじゃない?

「夢」 夢とか幻想世界に逃げたい気持ちは分かるけど…。 あの選択に共鳴する人は結構いるかも。個人的にすべてが自分の思いどうりになって、ストレスがまったくない世界って面白くないと思うけどなぁ。みなさんは? 読後の余韻がすごくよかった。

「眠り姫」 毎回最後の話は刻也と咲の物語。でもマンネリ化せずに違った切り口で展開されます。文字だけではうまく伝わらないんものです。 何げに都和子さんがいい味を出してる。 それから刻也は咲があれは猫のものだと疑ってないと思ってることもあるし、二人の関係は一段落とは言えないと思う。

このシリーズは暗くなりすぎず、明るくもなりずぎずピリっとしているので疲弊感がないです。 都和子さんの話とか姉妹店のこともいつかあってほしいな…と思う今日この頃でした。