関西人には気持ち悪いかも
★★★☆☆
一つ一つの文章は、ものすごく大切なことを書いていると思う。心に染みこむ内容でもある。
だけど続けて読むと、論理が欠落しているというか、互いに矛盾していたりするのだ。
著者は、物事をあまり深く考えず、気分で物を言ったり書いたりする人のようだ。
あと、中途半端な京都弁と共通語が混ざって書かれた文章が、関西人から見ると、とてつもなく気持ち悪い。
言葉は字面だけではなくイントネーションを伴うので、混ぜられると、どっちで発声するべきなのかと、なまじ正確に発音できるだけに戸惑ってしまうのだ。東京の人ならば、別の感想を抱くのかもしれないが。
(この本の解説は、京都生まれ京都育ちの人が書いていて、そちらは、正確な京都弁を会話文で、地の文は共通語と、きちんと分けて書かれてあって安心します。)
まとめて読むのではなく、手のすいた時に、ぱらぱらとばらして読むと、そういった欠点が気にならず、この本の良い部分だけを見られるのかもしれません。
こういった暮らしに憧れる人は多いと思うし、そのための具体的な方法が書かれた重要な本なので、京都弁の部分をきちんと見直して改訂して欲しいと切に願います。